“ふわとろ”ハンバーグと夏の香りが皿の上で響き合う 富士山麓の隠れ家洋食店 富士宮市「ミオリトモ」
静岡県富士宮市の中の静かな住宅街に溶け込むように佇む、「Cafe Restaurant Mioritomo(ミオリトモ)」。富士山を望むロケーション、温かな木のぬくもりを感じる店内。そして何より、親子ふたりが丁寧に仕立てる洋食が、この店の魅力だ。まずいただきたいのは、看板メニューでもある「煮込みハンバーグ」。牛と豚の合いびき肉に、じっくり炒めた玉ねぎをたっぷりと。両面を香ばしく焼いたら、旨みが幾重にも重なる自家製のデミグラスソースで煮込む。継ぎ足しを重ねたソースは、ふくよかでコク深く、舌の上で静かに広がっていく。ふわっと軽やかな口あたりと濃厚なソースのマリアージュに、思わず笑みがこぼれる。

そして夏の限定メニュー「タコライス」も見逃せない。スパイスで炒めたそぼろ、鮮やかな目玉焼き、自家菜園のフレッシュなトマトや葉野菜が、彩りも豊かに丼を彩る。クミンやチリパウダーが効いたそぼろのパンチに、卵のまろやかさが寄り添い、夏の疲れを吹き飛ばす一皿に仕上がっている。

さらにこの8月末までの限定「10種類のワンプレート」も魅力的。主役は「チキンのレモンバターソース」。皮目をパリッと焼いたチキンに、レモンの酸味とバターのコクが絶妙に絡む。添えられた「トウモロコシのムース」は、まるでデザートのようなやさしい甘さで、食事の流れに心地よいリズムを与えてくれる。

ほかにも、「トマトとオクラの和風ペペロンチーノ」は、ニンニクの香ばしさにトマトの酸味と大葉の清涼感が重なり、食欲が落ちる夏でもぺろりといけてしまう味わい。

定番の「オムライス」も、キノコ入りのデミグラスソースがたっぷりかかったとろとろ卵が印象的。シンプルながら、ひと口ごとに丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。

席に限りがあるため事前予約がベター。富士山を眺めながら、旬と愛情に満ちた洋食を楽しみに、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。

Cafe Restaurant Mioritomo
富士宮市野中1136-7
TEL 0544-27-9041
営 11:00〜21:00(L.O.20:30)※ランチ 11:00〜15:00
休 月曜日 ※祝日の場合は営業 翌日休み
Pあり