魚介だしの記憶を一粒一粒に 浜松市「tio akira」
スペイン料理店「tio akira(ティオアキラ)」は、浜松市中央区高岳東で14年続く名店だ。店名のティオはスペイン語で“おじさん”。気取らず、肩肘張らない空気が流れる。
看板は「海の幸のパエリア」。タマネギとベーコンを炒め、アサリ、ムール貝、エビ、魚を加える。小粒なスペイン米を入れて脂とだしを吸わせる。魚介のアラから取っただしを注ぎ、煮る。仕上げはオーブン。表面が乾き、底にうっすらと焦げが生まれる。米はだしを抱え込み、噛むたびに旨みを返す。
トルティージャはスペインの代表的な卵料理。ジャガイモとタマネギを閉じ込める。半熟仕上げはとろりと崩れる中心部が温度を保つ。
小皿料理「タパス」も豊富だ。アルボンディガスは日本でいうところのミートボールだ。牛豚合いびきにガーリックを効かせる。トマトソースが力強い。
カジョスは牛の胃や豚のホルモンをやわらかく煮込む。寒い地方の知恵が染みる。口に運べは心身共に温まる。
大皿で満たし、小皿で遊ぶ。この店では、テーブルがそのままスペインになる。
tio akira
浜松市中央区高丘東5-31-21
電話番号:053-523-6520
定休日: 火曜日
営業時間:17:30-22:00
※ランチは要予約
11:30-14:00
Pあり