遠州灘の魚をパスタと煮込みで味わう、北イタリア仕込みの昼 浜松市「グイド」

皿の上は華やかすぎない。けれど、魚や肉に火が入った時の香りははっきり残る。浜松市中央区天王町の「トラットリア グイド」は、浜松市内で14年営むイタリアンレストラン。店主は北イタリアのアスティで修業経験があり、店名は修業先を営んでいたグイド家に由来する。
 常連客に人気なのは、ランチのBコース。選べるパスタに、前菜、スープ、ドリンク、デザートが付く。パスタは季節に合わせて変わり、素材の組み合わせもその時々で動く。ランチでありながら、魚介や野菜の旬をきちんと追える内容になっている。

ランチのBコース
ランチのBコース

 選べるパスタのひとつの選択肢は、イイダコを使ったトマトソース。ベースは娼婦風、プッタネスカ。ブラックオリーブとケッパーを加えたトマトソースに、イイダコを入れて仕上げる。トマトの甘みに、オリーブとケッパーの酸味が入り、味の重心が軽くなる。タコから出る旨みも加わるため、さっぱりしていてもソースの厚みは十分にある。

イイダコとオリーブのトマトソース
イイダコとオリーブのトマトソース

 前菜盛り合わせは6点。白インゲン豆のトマト煮込みは、トスカーナの郷土料理として紹介されている。コースの序盤に豆の煮込みが入ることで、魚介のパスタへ向かう前に穏やかな味の土台ができる。手数を見せつけるのではなく、食事の始まりを落ち着かせる前菜だ。

前菜の盛り合わせ
前菜の盛り合わせ

 魚料理では「アクアパッツァ」がある。この日は脂ののったイサキを使う。ニンニクとアンチョビを炒め、水、イサキ、オリーブ、ケッパー、アサリを加えて煮込む。調理はシンプルだが、魚とアサリから出ただしが鍋の中で合わさる。イサキの身はふっくらし、具材の塩気や酸味を吸って濃い味になる。

アクアパッツァ(2640円)

 肉料理は、奥浜名湖で飼育されたブランド豚のグリル。甘みとうまみが強い豚で、表面をグリルした後、オーブンで火を入れる。味付けはレモン、塩、オリーブ油。黒い岩塩を合わせることで肉の味を前に出す。ソースで覆わず、焼いた豚そのものを食べさせる料理だ。

竜神豚のグリル(1958円)
竜神豚のグリル(1958円)

 足すものを絞るから、食材の味が見えやすい。昼のコースで軽く済ませるつもりでも、皿が進むうちに次は魚料理まで食べたくなる。

TRATTORIA GUIDO
浜松市中央区天王町1790ー5
トラットリア グイド
電話番号:053-523-9436
定休日:月曜日
営業時間:11:30-14:30 L.O.13:30 / 17:30-22:00 L.O.21:00
Pあり