半日漬けて2度揚げ、唐揚げに白飯が追いつかない 浜松市「ごはん泥棒」

 客から「ご飯を大盛りで」と注文されると、店はうれしくなるという。料理がおいしいからこそ、白いご飯をたくさん食べてもらえる。浜松市中央区篠ケ瀬町の「ごはん泥棒」は、そんな思いを店名に掲げた定食屋だ。二郎系ラーメンで人気だった「麺屋kazu-G」として8年間営業し、2026年7月に店名も料理も一新した。
 1番人気は「鶏のからあげ定食」。やわらかく旨みのある鶏もも肉を、しょうゆ、酒、ニンニク、ショウガ、卵で作ったたれへ漬ける。肉をよくもみ込み、最低でも半日寝かせて中まで味をなじませる。揚げる工程は2回。最初は中まで火を入れ、一度バットへ上げて休ませる。余熱で中心までゆっくり加熱した後、再び油へ。2度目で衣に色をつけ、外はカリッと香ばしく、中には肉汁を保つ。皿にのる唐揚げは、大ぶりなものが5個。食べ応えも十分だ。ご飯は小盛、中盛、大盛から選べ、大盛りも追加料金はかからない。さらに副菜2種類とみそ汁が付き、セルフサービスの漬物は食べ放題。「ごはん泥棒」という名に負けないよう、主菜だけでなく満腹まできちんと用意している。

味がよくしみている自慢の唐揚げ
味がよくしみている自慢の唐揚げ

 定食の王道「豚の生姜焼き」には、きめが細かくやわらかな豚ロースを5枚使う。しょうゆベースの特製だれで焼き、仕上げにおろしショウガを加えるのがポイント。早く入れすぎず、最後に合わせることで爽やかな辛みと香りを残す。肉は硬くならないよう火加減を見極め、豚ロースのやわらかさも損なわない。甘辛いたれだけに頼らず、ショウガの存在をはっきり感じさせる定食だ。

豚の生姜焼き定食(1150円)
豚の生姜焼き定食(1150円)

 予想を超える人気となったのが「めしどろ回鍋肉定食」。メニューに加える際、店は支持されるか半信半疑だったというが、いざ始めると注文が相次いだ。味付けは大人向けの辛口。切れのよい辛さの奥に旨みがあり、店が「メニューの中で一番ご飯が進む」と話すほど、白飯との相性を意識している。甘めに寄せた一般的な回鍋肉とは違い、辛さで食欲を押し上げる。

予想をいい意味で裏切った回鍋肉
予想をいい意味で裏切った回鍋肉

 「レバニラ炒め定食」は、レバーとニラの両方を主役として扱う。豚レバーは嫌な臭みを残さないよう、下ごしらえへ十分に手をかける。ニラも多めに入れ、焼く時は強い火で短時間に仕上げる。レバーには濃厚な旨みがあり、ニラからは香りと甘みが出る。レバー好きから支持されているという言葉にも納得の、力強い炒め物だ。

レバニラ炒め定食(1100円)
レバニラ炒め定食(1100円)

 旧店で支持された豪快さを、今度は定食へ。ラーメン店から生まれ変わっても、腹いっぱい食べて笑顔になってほしいという方向は変わらない。大盛りの注文を歓迎する言葉には、量への自信だけでなく、おかずの味への手応えもにじむ。店名どおり、ご飯を奪われる準備をして訪れたい。

半日漬けて2度揚げ、唐揚げに白飯が追いつかない 浜松市「ごはん泥棒」

ごはん泥棒
住所:浜松市中央区篠ケ瀬町545
電話番号:090-5870-0585
定休日:木曜日
営業時間:月曜・火曜・金曜・土曜 11:00-14:30 / 17:30-20:00 水曜・日曜 11:00-14:30
P10台