【袴田事件】再審第2回公判 袴田巌さんの有罪主張する検察に対する弁護団の反論続く「犯人は単独犯ではない」

いわゆる袴田事件の再審、やり直しの裁判の第2回公判が、静岡地裁で先ほど始まり、弁護団は冒頭陳述で「犯人はみそ工場関係者や、単独犯ではない」と袴田さんの有罪を主張する検察に反論しています。

林輝彦アナウンサー:
「裁判は午前11時に開廷し、袴田巌さんの姉ひで子さんは少し硬い表情で裁判を見守っています。現在も弁護側による冒頭陳述が行われています。」

 袴田巌さん(87)は、1966年旧清水市のみそ会社専務一家4人が殺害された事件、で一度は死刑が確定しています。

 10月27日の初公判に続いて、10日も袴田さんの代りに出廷する姉のひで子さんは、10日朝浜松市の自宅前で報道陣に心境を語りました。

袴田さんの姉ひで子さん:
「きょうは弁護士の反対尋問というか、それだから面白いかなと思っている。Q楽しみ?楽しみですね」

 前回の初公判で検察は、袴田さんは証拠から推認される犯人の行動が取れたと主張しています。

 10日は弁護団がこの検察の主張に対する冒頭陳述を行い「犯人はみそ工場の関係者や単独犯ではなく、外部から侵入した複数犯」と反論しています。

 10日の公判は弁護団の反証が中心で、午後4時すぎまで行われる予定です。