SNSなどによる誹謗中傷の危険性を学ぶ教材を開発 「どこまで発信しても大丈夫?」静岡市の中学校で公開授業
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SNSなどによる誹謗(ひぼう)中傷の危険性を学ぶ教材が開発され、静岡市の中学校で公開授業が行われました。
授業で使われた教材は常葉大学とLINEみらい財団が共同開発し、誹謗中傷となるリスクをグループで考えるものです。
示されたのは「どこまでなら発信しても大丈夫?」というテーマです。
サッカーの試合を見ていて「シュート外しすぎ」と言うことや芸能人の写真に「加工しすぎ」と言う場面。
家族や友達グループ掲示板などどの範囲に発信すると誹謗中傷になり得るのか考えました。
「シュートは親友まではOKかな。シュートだったらその時だけじゃん。グループLINEは範囲が広いから条件付き。匿名(掲示板)はなしで」
しかし、酒井郷平准教授は相手の好きなものを批判したり、他の人が関わったりするとリスクが変化すると説明。
時間が経っても発信に問題ないかという視点で考えるべきだと訴えました。
1年生:
「自分だけが一番正しいと思わずに相手の気持ちを考える。想像することが一番大切だと分かった」
常葉大学教育学部 酒井郷平准教授:
「情報モラルの問題は一つの答えがあるわけではないと思うので、それぞれの立場から考えるきっかけを作っていくことが、こういったトラブルを防ぐ重要なポイントになるのではと考えている」
この授業で使った教材はLINEみらい財団のホームページで無料でダウンロードできるということです。