静岡空襲から80年 患者の避難誘導にあたり殉職した8人の看護師の慰霊式典 静岡市立静岡病院

多くの命が奪われた静岡空襲から19日で80年です。市立静岡病院では患者の避難誘導にあたって亡くなった看護師を慰霊する式典が執り行われました。

 式典には静岡病院の医師や看護師らおよそ50人が出席。

 殉職した看護師に黙とうが捧げられた後、花が手向けられました。

 1945年6月20日未明、アメリカ軍のB29、137機が静岡市街地に10万発以上の焼夷弾を落とし、一夜にしておよそ2000人の市民の命が奪われました。

 当時、静岡病院にはおよそ100人の患者がいたとみられ、看護師はすぐ近くに焼夷弾が落ちる中、患者の避難誘導にあたりました。

 ほとんどの患者が避難できた一方、8人の看護師が殉職。

 7人が10代で、一番若かったのは15歳の看護学生でした。

静岡病院 青山治子看護部長:
「看護の心を受け継ぎながら、静岡病院の明かりを引き継いでいきたいと思っております」

静岡市立静岡病院
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