「刈り取りができない」異例の長雨にコメ農家が悲鳴! 品質低下で収益ダウンとなる可能性も
29日も各地で雨が降り、異例の長雨となった9月。収穫時期を迎えたコメの生育にも大きな影響が出ているようです。
長雨の9月。静岡市では、きょうで5日連続の雨です。
●古賀りなアナウンサー:
「午前8時前のJR静岡駅です。朝から雨が強まったり弱まったりを繰り返していてこの時間もパラパラと雨が降っています。通勤時間帯、バス待ちの長蛇の列ができています」
●東京から出張:
「バスにきのう30分ぐらい遅延が出たので交通機関に支障が出るのは困る」
長雨による悩みは、人それぞれ…。
●菊川市民:
「履くものとか着るものとか、雨が降って蒸し暑いのでやっぱり調整しています洗濯物は基本的に部屋干し」
●静岡市民:
「(服装の)コーデを組むのが難しい」
Q.おしゃれのなかに雨対策は?
「特にしていない。おしゃれは我慢」
●静岡市民:
Q.長雨はどう?
「長めの雨、ちょっと元気が出ない」
台風26号は勢力を弱めながらも北上し、あさってには本州に最も近づく見込みです。
台風が秋雨前線を刺激したことで、きょうも広く雨となった静岡県内。今月雨が降っていない日はわずか4日という、“異例の長雨”が続いています。
●片寄アナ:
「富士市に来ています。ここから見渡せる田んぼなんですが、本来であれば収穫を終えている時期だったといいます。」
コメの収穫シーズンにも関わらず、田んぼには稲穂が多く残されたまま…。
●やまたか農場 高橋梓さん:
「もう本当に1~2日以内には刈り取りを行いたい。穂を見ていただくと、全部が全部茶色ではなくて、青っぽいお米がまだ混ざっている状態。青いお米が1~2割残っているぐらいが一番おいしい状態なので今まさにそういう状況」
まさに今が収穫のタイミングだという、「にじのきらめき」。しかし、ある問題が…。
●やまたか農場 高橋梓さん:
「土に水が入って柔らかい状態で固まっていない。大きいコンバイン(収穫機械)が入ると、沈んでしまったり、ぬかるみにはまってしまったりして、雨が続いて圃場に水がたまって刈り取りができない状態」
東京ドーム4個分の田んぼでコメ作りを行っている、富士市の「やまたか農場」。異例の長雨が、収穫を阻んでいます。
●やまたか農場 高橋梓さん:
「地面だけじゃなくて穂が濡れていると、コンバインの中に実が詰まりやすくなるので穂も乾いていないと、故障の原因になる。雨が止んで2~3日乾いてからじゃないと刈り取りができないので、本当にあまり経験したことのない長雨で困惑しています」
全体のおよそ3割で、すでに1週間ほどの“刈り遅れ”が発生。一部の田んぼでは、3週間も収穫のタイミングが遅れているといいます。
●やまたか農場 高橋梓さん:
Q.こちらはどのような田んぼなんでしょうか?
「本来9月上旬ごろに刈り取りが終えていないといけない圃場になります。もう数日雨が止んで乾いてくれないと刈れない状況だったんですけど、すぐ雨が降って遅れてしまっています」
本来なら収穫を終えているべき、コシヒカリの稲穂が今も田んぼに…。
●やまたか農場 高橋梓さん:
「茶色がかすれてきているようなものもありますし、おいしさの指標である青米も少しも入っていない。おそらく乾燥させて、もみ殻を取ると、ひび割れの入った「胴割れ」もたくさん見受けられるような状況。本来こういう次の穂が出る前にとっくに刈り終わっていないといけないものになる」
3週間収穫が遅れたことで、稲穂は肥大化。重さで地面すれすれまで垂れ下がり、次の穂が生え始めていました。こうなると、米粒の内部にヒビや亀裂が生じる、「胴割れ(どうわれ)」を引き起こす可能性が高くなるといいます。胴割れしたものは精米すると割れやすく、品質の低下にもつながります。
●やまたか農場 高橋梓さん:
「間違いなく一等米になることはなくて、良くて二等米か三等米。本来一等米だったものが二等米、三等米に落ちることで、全体で数十万から100万円ぐらい(収益が)変わってくる」
最も品質の良い一等米から一つ下の二等米に等級が落ちると、取引価格は60キロあたり2000円ほど下がるといい、収穫が遅れたことで、“最大100万円近く収益ダウン”となる可能性も…。
コメ余りの影響で、去年よりも取引価格が大幅に下がっている中で、異例の長雨が、さらなる痛手になりかねない事態です。
●やまたか農場 高橋梓さん:
「もう雨が止むのを願うしかないですね。雨が早く止んで、晴れの日が続いて、刈り取りが進められる天候になってもらうのを願うだけです」