【静岡大学と浜松医科大学の再編問題】「合意プロセスに問題なし」合意書結んだ当時の静岡大学学長が会見

　静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題を巡り、「１法人２大学案」の合意書を結んだ、当時の静大の学長が会見を開きました。

　両大学は２０１９年、統合・再編について法人を１つにした上で２つの大学をつくる「１法人２大学案」に合意。

　しかし静大内部では反対論が根強く、去年、日詰学長が「１大学２校案」を提示し、静大の正式案となりました。一方の浜医大は、当初の合意書通り「１法人２大学」の統合再編を求めています。

　この問題を巡り、静大の経営協議会で委員から「前の学長の合意の仕方に疑問を感じる」との声が上がり、合意書の締結プロセスの検証を進めるとしたことを受け、石井潔前学長が先ほど会見を開きました。

　石井前学長は合意プロセスに問題はなかったとした上で、大学側が主体的に決定したことを自治体に説明するべきだったとしました。

静岡大学前学長・石井潔氏：
「大学が決めた後で説明するという順序でないと、事前に了解を得るというとそんなことを言ったら大学の主体的な決定なんて一切出来なくなってしまう」

　いまだ両大学の間では統合再編の方針が固まっておらず、合意形成は難しい状況となっています。