4月1日から静岡県内で初めて「宿泊税」が導入 観光地・熱海は行楽シーズンの賑わい

 桜の開花発表と共に、一気に春らしくなった静岡県内。観光地・熱海でも行楽シーズンの賑わいを見せています。

 数々のスイーツや絶品グルメで人気を博す、温泉の街・熱海。そうした中、4月1日からは県内で初めて1人200円の「宿泊税」が導入されます。

◆熱海市 斎藤栄市長:
「持続可能な温泉地、単に持続可能ではなくて、しっかりと全国でもナンバーワンと言われるような温泉地であることを目指して頑張っていきたいと思っています」

 観光客が遠のくのでは? という声があるいっぽうで、熱海駅前には、学生のグループやインバウンドなど、多くの観光客の姿がありました!

●観光客(10代2人組 茨城から):
「卒業旅行でどこ行く?ってなって、いろいろ調べた時に、熱海めっちゃよくねえ! ってなって熱海に来ました。とりあえずお昼食べようかなと思う」

Q:何食べる?
「海鮮」

●観光客(10代3人組 静岡県内から)
Q:お目当ては?
「スイーツ。おいしいもの食べたい」

Q:店は決めてる?
「お任せで! 行きたいところはパフェ屋さんのクロジェラっていうスイーツが食べたい」

●観光客(30代親子 東京から)
「特急列車に乗りたくて、電車が好きな子どもが居るので」

Q:電車乗ってみてどうだった?
「・・・(ニヤッと笑う)」

●観光客(20代大学生 東京から)
「海鮮丼食べて、プリン食べて、海行きました」

●堀優奈アナウンサー:
「人気の観光地“熱海”では、訪れるたびに新しい変化が起きています」

 JR熱海駅から歩いて2分。2024年12月、仲見世通り商店街にオープンしたのはヨーグルト専門店「熱海ヨーグルト発酵所(はっこうじょ)」。熱海市の鳥「カモメ」をモチーフにした青い外観が特徴で、午前10時の開店前にはすでに行列。その行列の先には・・・、女性3人組。

●観光客(70代3人組) 
「15分並んで買いました」

Q:きょう何番目でした?
「1番ですね」

 幅広い世代を虜にしてしまう、こちらのお店。看板商品はカップタイプの「熱海ヨーグルト」。ヨーグルトの濃厚さが味わえる「プレーン(無糖)」(税込380円)をはじめ、もっちりクリーミーな「甘(あま)みつき」(税込400円)、静岡のみかん果汁と果肉が入った「静岡みかん」(税込450円)など、全部で6種類。おいしさ以上にこだわっているのが地元の食材です。

●熱海ヨーグルト発酵所 佐藤 彰洋店長:
「牛乳に関しては学校給食でも親しまれている丹那牛乳を使用していて、元々甘みの強い特徴から、我々の乳酸菌と合わさって、酸味の少ない、誰でも食べやすいようなヨーグルトが完成した」

 そして一番人気は、午後の早い時間には売り切れてしまうという「フレッシュ熱海ヨーグルト」。普通に食べてもおいしいんですが、実は店公式の食べ方があるといいます。

●熱海ヨーグルト発酵所 佐藤 彰洋店長:
佐藤)こちら空気を含ませるように大きく混ぜると食感がどんどん変わって、なめらかクリーミーになっていくので一緒に混ぜてもらっていいですか?
堀)ヨーグルトを混ぜるんですね?
佐藤)“おいしくなるよー”と愛情を込めながら混ぜるとよりおいしくなるので
堀・佐藤)おいしくなるよー
堀)おいしくなるよー
佐藤)どうぞ、召し上がってください
堀)トルコアイスみたいですね。いただきます。
佐藤)さっきはモチモチだったけど、混ぜたらまろやかさが増して、食感も味わいも変わった気がする

 現在、新しいヨーグルトも企画中だということで、今後はさらに進化した商品に出会えるかもしれません・・・。

 

4月1日から静岡県内で初めて「宿泊税」が導入 観光地・熱海は行楽シーズンの賑わい

 2025年1月、熱海市渚町(なぎさちょう)にオープンした「和食処 豊」。店を切り盛りするのは、7年前、熱海に移住した菊池淳(きくちじゅん)さんと伸穂(のぶほ)さん夫婦。

 地魚をメインに昼は定食、夜は一品料理を提供していて、ランチタイムには地元の人や観光客が多く訪れます。人気の理由は、新鮮な地魚を使ったメニュー。

 あじフライ、あじのたたき、あじの南蛮漬け、手作り豆腐などがセットになった「あじ×3定食(あじさんじょうていしょく)」をいただきます!

●堀アナウンサー(試食)
「アジのフライからいただきます。サクサクです。美味しい。何もつけていないけど、あじの旨味がしっかりと感じられます」

 ほかにも、1日10食限定で、刺身や一品おかず、手作り豆腐などがセットになった「日替わり弁当定食(1280円)」も開店1時間ほどで完売する人気メニューだといいます。順風満帆にもみえる、こちらのお店ですが、実は・・。

●妻 伸穂さん:
「(4年前)まさかと思う大病をして、おかげさまで手術も成功して、そのあとの治療も何とか乗り越えることができて、社会復帰できる状態になっていたが、二人でいつかはお店やりたいねという夢は、もう二度とできないと思って諦めました。」

 伸穂さんの病気を機に、2人の夢だったお店を持つことを一度は断念。ただ、偶然現在の物件を見つけ、夢だったお店をオープンさせたといいます。だからこそ、今の店にかける思いも人一倍です。

●妻 伸穂さん:
「地元の方も観光客の方も入ってもらって、ここで食事する時間がいつも楽しい時間であるような、そういう雰囲気のお店にしていきたい」

 全国有数の温泉の街として観光客を迎えるいっぽうで、今では新たなスイーツや絶品グルメも話題を呼ぶ熱海。春の行楽シーズン、まだ知らない熱海の魅力を探しに行ってみてはいかがでしょうか。

4月1日から静岡県内で初めて「宿泊税」が導入 観光地・熱海は行楽シーズンの賑わい