富士登山に今年から義務化した事前登録システム「静岡県FUJINAVI」 アプリ上で登山情報の登録や入山料の納付、事前学習とテストも

静岡県 富士山世界遺産課 大石正幸課長:
「安全に関わることも学んでいただきたいが、富士山の世界遺産としての価値もいま一度認識していただく」
危険な登山防止や富士山の保全につなげるため、静岡県は9日から登山者に対して4000円の入山料や時間規制などを盛り込んだ条例を施行しました。
そして、今年から義務化した事前登録のシステムも開始しました。
その名も「静岡県FUJINAVI」。
アプリ上で登山情報の登録や入山料の納付を済ませ、事前学習などの行程をクリアすると、入山証となるQRコードが表示される仕組みです。
「静岡県FUJINAVI」
実際に使ってみると…。
根方ゆき乃記者
「登山情報が登録できた。次は入山料の支払いというこが…このようにいくつか選択肢がありオンライン上で決済できる」
その後、登山に関する知識をテキストや動画で学びます。
「事前学習を終えるとテストを受けられる」
「不合格になると間違えたところの解説が表示される。5問をクリアしないと富士山に登ることはできない」
テストは合格するまで何度でも受けられます。
根方ゆき乃記者:
「無事合格してQRコードが表示された。このQRコードをもって7月10日から富士山に登山することができる」
さらに、このアプリはGPSを使った位置情報の取得や、気象情報などのプッシュ配信機能も兼ね備えています。
静岡県 富士山世界遺産課 大石正幸課長
「登山者の皆さんがそれぞれ意識として自分の安全を守るとか、富士山の価値を守るという意識を持っていただくことが将来的には一番重要」

山梨県との連携は
弾丸登山をはじめ課題が多い富士山の登山。
対応が異なる山梨県との調整や連携もその1つです。
静岡県 富士山世界遺産課 大石正幸課長
「山梨県の考え方もあるので、これからコミュニケーションを図っていきながらとは考えているが、私たちとしてはいずれは統一ということも目指して進めていけたら」
富士山の開山日まで残り2カ月。
静岡県はアプリを周知し、7割の利用を目標に掲げています。
