港町・清水の「河岸の市」リニューアル 名物?店員との「値切り交渉」も…1万円超が5000円に 静岡市清水区
伊地健治アナウンサー(4月29日午前10時半ごろ):「先日リニューアルオープンした清水河岸の市のいちば館に来ています。開店から1時間で、駐車場は満車状態です。そしてリニューアルしたこちらの建物には、次々と吸い込まれるようにお客さんが入っていきます」

4月19日に、リニューアルオープンした「清水魚市場河岸の市」。駐車場には、県外ナンバーの車も止まっていましたが、この日は半数ほどが県内から来た車でした。
沼津市から男性
Q:清水の河岸の市に来た目的は何でしょう?
A.「マグロを買いに」
Q:ずいぶん大きいのを抱えていますね?
A.「マグロ以外もいろいろと、ウニとかも入っている。全部で5000円でした」
Q:貼ってある値段だけで言うと?
A.「1万円超えていたと思います」
Q:お買い物も満足度としては?
A.「満足度は満点です(笑)」

新しくなった「いちば館」には、鮮魚から、塩辛、干物など、専門店が全部で17店舗あります。

掛川市から女性
Q:きょうの目的は何でしょう?
A.「海鮮丼を食べたかった」
Q:だけどすでにいろいろ買っていらっしゃいますね?
A.「はい」
Q:どんなものを買われた?
A.「これは子どものサクラエビ丼」
Q:ここに来るとどんなことが一番楽しみ?
A.「いろんな種類とか、なかなか自分ではやりにくい料理とか、そういった物も売っているので」

「値切り交渉」を実況
買う側と売る側のコミュニケーション次第で、どんどんお得になるのも「河岸の市」の魅力のひとつです。伊地アナが値段交渉の様子を実況しました。
伊地健治アナウンサー:「さあ、いま、お客さんを相手に店員さんが、これとこれとこれもつける、そして、この値段だ、どうだ、という感じで、だいぶ値引きをしています、お客さんもどこまで、値引きがされるのか、じっくり見て、買うか買わないか決めている状況なんですね、このせめぎ合い、落としどころは見つかるのでしょうか、だいぶ安くなっているようですよ、マグロにシラスもついて、全体でいくら分ぐらいでしょうね、もう5000円超えてますよね」

店員「3000円でいいよ」
伊地アナ「全部で3000円、商談成立です、商談成立。だいぶ今、品定めをして」
来店客(愛知県から)「おまけしてくれるって言ったから」
伊地アナ「ここに来るのは初めて?」
来店客「初めて」
伊地アナ「どうですか?」
来店客「うれしいです、しっかりいただきます。ここ新しくオープンしたんですね。活気があっていいですよね」

こちらでも、値引き交渉が進んでいました。
店員「シラスも食べてよ、あげるよ。5000円でいいよ。お願い、売らないと怒られるから。ありがとう」
伊地アナ「1万円分ぐらいのものが5000円?半額ですね。リニューアルしてから来るのは初めてですか?」
来店客(静岡市内から)「初めて」
伊地アナ「どうですか、変わりました? 前に比べて」
来店客(静岡市内から)「きれいになった」
伊地アナ「前より安く買える感じはありますか?」
来店客(静岡市か)「だいぶ安い」

愛知県から男性:「いっぱい買いましたよ」
伊地アナ「すごい、なんですかこれ」
男性「これ全部で1万円だった」

伊地アナ「4000円台の本マグロ中トロ、これ5000円台ですよ。さらに赤身のマグロ2000円台、シャケの切り身2袋に、シラス2パック、え?これウニですか?サクラエビにネギトロ、イクラも入ってます、これで1万円ですか?」
男性「暇だから1万円でいいよって言ってました」

伊地健治アナウンサー:「ずらりと並んだ車、200メートルほどでしょうか、渋滞となっています。ちょうど今、お昼時を迎えた河岸の市なんですけれども、食事をしたいというお客さんなんでしょうかね、駐車場に入れなくて、これだけの列になっているんです」
「新いちば館」のとなりにある「まぐろ館」でも…。
伊地健治アナウンサー:「ちょうどお昼時を迎えて、そしてリニューアル効果もあるのでしょうか、入店待ちのお客さんがあふれかえっています。」

あまりの混雑模様に伊地さんは「いちば館」で、テイクアウトグルメを楽しむことに…。
伊地健治アナウンサー:「いちば館で、こういう丼をテイクアウトして食べる、これもいいですよね、なかなかお得ですよ。800円とか1000円ぐらいの丼が並んでいますが、すみません、これオススメはどれでしょう?」
店員:「うちはマグロがメインなので、赤身とネギトロと漬け、三種丼か、こちらのしずまえ丼、この2つがおすすめです」
伊地アナ「これもいいですね、やっぱり静岡ならではということですから、せっかく今、しずまえにいるわけなので、しずまえ丼にしましょうかね、おいしそう」

伊地健治アナウンサー:「いちば館で買ったテイクアウトの海鮮丼を、このように潮風を感じながらいただく、これ最高のぜいたくですよね、いただいちゃいます、うん、おいしい、マグロ、赤身が新鮮で、ねっとりしていて甘みがあっておいしいです、ひとつの丼で3つの味が味わえます。サクラエビも新鮮でプリプリだ、やっぱりどれも新鮮ですからね、すごく甘みがありますね、やっぱり外で食べるとおいしいですね、これからの季節はこれもいいかもしれません」

お腹も満たされたところで、再びいちば館へ。
伊地健治アナウンサー:「詰め合わせですか、キンメにアジにサバ、いろいろ入っていますね、こう見えて私、自称、『ひものおじさん』って言うんですけどね、干物があればなんにも要らないぐらい大好きなんですよ。なのでせっかくここに来たので、ひもの買っていこうと思います」
「いちば館」のリニューアルをきっかけに、店をかまえた焼津の干物会社。自家製の干物が自慢で、焼いた干物の美味しさをギュッと閉じ込めた真空パックの商品が人気です。
ヤマクニ水産大島章永店長
Q:普通の干物と真空パックの干物の差は?
A.「味わいで言うと酸化をしないので、鮮度の劣化のスピードを遅くすることができる。味が落ちにくい、なるべく新鮮に近い状態で提供できる」
「ひものおじさん」を自称する伊地さん。個人的に干物を購入し、満足したのか、笑みがこぼれます。

この繁盛ぶりに河岸の市では期待が高まっているようです。
丸森水産中野遼平店長
Q:いつも以上にたくさん包丁を研いだりとかしている?
A.「切れ味よくして、スパッと切れるように」

うおかん 鈴木知広代表:「去年(のGW)と比べれば、お客さんの数は倍どころじゃない、3倍、4倍ぐらい、来ていると思います。今まで、向こう(旧いちば館)で売ってきた商品の、仕込みの数を把握するのが大変なので、4倍ぐらい仕込みをして販売しようと思う」
