静岡・鈴木康友知事の1年の評価は? 県議会との関係は? 今後の県政運営は? /記者解説

栗田麻理アナウンサー:ここからは、県政キャップの久須美舞記者と伝えていきます。よろしくお願いします。
久須美舞記者:よろしくお願いします。
この1年の評価は
栗田アナ:鈴木知事誕生から1年。各方面ではどのように評価されているのでしょうか?
久須美記者:「選挙戦での地域対決の影響がどのように現れるのか気になっていましたが、これまでの県民の評価はまずまずのようです。川勝前知事は、富士山の世界文化遺産の登録に働き掛けたり、南アルプスの魅力を発信し続けたりした一方で、批判を呼ぶ失言も多々あり、良くも悪くも全国的に注目されることが多くありました。ただ鈴木知事は、まだ県民に政策や訴えが浸透しておらず、発信力には川勝前知事と差があるのでは、という声も聞こえてきます」

県議会との関係は
栗田アナ:川勝前知事の時代は、知事と議会の対立も目立っていましたが、今はどうですか?
久須美記者:「これは明白で、鈴木知事が就任してから対立する場面は見られなくなりました。ある自民県議は、県庁の組織改編などを例に挙げ、『前知事時代の課題を議会と共有して、冷静に改善を図ってくれた』と評価しています。一方で「財政の再建に力を入れる鈴木知事と、積極財政の自民との考え方の違いが、今後出てくるかもしれない」という声もあります」

今後の県政運営は
栗田アナ:「今後の県政で予想される大きな動きにも注目したいですね
久須美記者:「浜松に建設が予定されている新しい県営野球場、そして東静岡への県立中央図書館の移転と、鈴木知事は今まさに、両政令市に計画が持ち上がっているハコモノの課題に直面しています。資材費なども高騰する中で、これらのどう対処していくのかが注目されていますが、知事には決断力に加え、スピード感と本質的な議論のバランスが求められているのではないかと思います」
