【参院選静岡選挙区】圧勝の国民・榛葉氏 苦戦の自民・牧野氏 ~激戦から一夜明けて

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「当選」 国民民主党 榛葉賀津也氏
「本当に感謝の思いでいっぱいの選挙でした。今までは自民党を応援していた方々、組織団体も国民民主党を応援するよと仰ってくれて、確実に今までの自民党ではだめだというメッセージを感じました」

 改選2議席の争い。

 国民民主党の榛葉賀津也さんが当選となる中で・・・

牧野陣営「バンザイ」

 これまで「無風」と言われていた静岡選挙区に巻き起こった変化。

 苦しい選挙戦の末に、自民党の牧野京夫さんが4回目の当選を決めました。

自民党 牧野京夫氏
「前回に比べると15万票ぐらい減ったわけですけれども、全体的な風がこういう中で40万を超える投票をしてくださった皆さんには本当に感謝を申し上げますし、自民党の関係者の皆さんに本当に感謝しています」

牧野氏の涙

ガンバロー三唱

 陣営関係者の言葉を借りれば、「まさか、これほどとは…」。4期目を目指す戦いは、かつてない厳しさとなりました。

中年男性:
「頑張ってください」

自民党 牧野京夫氏
「厳しい…」

中年男性:
「厳しいね~」

 選挙期間中には急きょ、党本部の木原選対委員長が静岡入り。

自民党 井林辰憲県連会長
「無風選挙区と言われている静岡選挙区が、非常に混戦状況になってきている」

 迎えた、選挙戦最終日。地元・島田市で・・・。

自民党 現職 牧野京夫氏
「この…(涙)…(頑張れ)、本当に…支えてくれて本当に幸せ者だと思います。(顔くしゃくしゃ)皆さんの温かいお気持ちに応えるために、絶対に勝ち抜きます。どうか、よろしくお願い申し上げます」 

自民党 牧野京夫氏
自民党 牧野京夫氏

参政党 神谷代表が

 これまで自民党が結党以来70年、議席を守って来た、改選2の静岡選挙区。

 そこに割って入ろうと、急速に支持を伸ばしたのが参政党です。

有権者「よく分からないんだけど、自民党を落とすために」

参政党 新人 松下友樹氏
「いい考えだと思います。ぜひ周りに広げてください」

参政党 神谷宗幣代表
「1、2、参政党~!!!」 

 選挙戦最終盤、神谷代表が静岡入りすると、浜松駅近くの演説会場は人で埋め尽くされました。

参政党 神谷宗幣代表
「私たち元々、自公政権と闘うつもりだったんですよ。自公政権ならず、他の共産党、社民党、立憲民主党、維新、国民、全部攻撃してくるわ。もうこうなったら、こっちも総力戦ですよ。スーパーサイヤ人になって戦うしかない」

参政党 神谷宗幣代表
参政党 神谷宗幣代表

議席は牧野氏に

 しかし、猛追及ばず…。

 残る1議席は再び牧野さんが手にしました。

自民党 牧野京夫氏 静岡・葵区 午前9時ごろ
Q.党内をどう変えていきたい?
「このまま同じことを繰り返していたら、自民党は少数与党とかではなく、本当に消滅していくと思いますので、本当にこれをチャンスとして生まれ変わっていくしかないのではないかと思います」

敗戦の弁 参政党 松下友樹さん
「様々な要因で国民の方を向いていない政治が行われている。それに対する我々への期待の表れが今回の選挙結果になったと思っています」

自民党 牧野京夫氏
自民党 牧野京夫氏

榛葉賀津也氏圧倒的な強さ

 風が吹いた静岡選挙区ですが、この人は圧倒的な強さを見せました。

国民民主党 現職 榛葉賀津也氏
「さあ、勝負はこれからだ!日本の勝負はこれからだ!これから日本は元気になるぞ。これから日本は強くなるぞ。これから日本は幸せになるぞ。」

 75万票余りを集め当選した国民民主党・幹事長の榛葉さん。

 当選から一夜明け、静岡駅前で街頭へ。

国民民主党 榛葉賀津也氏
「今回の選挙、10代20代30代40代と、これからの日本を担う方々が大きく動いて我々の背中を押してくれました。東京・新橋のファイナルでは中学生高校生がものすごい数いて、自分たちは投票権が無いので、お父さんお母さんに選挙やってくれって言ってるんですよ。すごい若者が政治に関心を持ってくれています」

 既存政党の枠組みによる政治からの脱却が必要になると訴えました。

国民民主党 榛葉賀津也氏
Q.時計の跡見せてください

「きのう投票に行く前に17日ぶりに(ヤギの)ケビンの世話をして、草を取ったら、なんと蜂に刺されました」

Q.本当だ…腫れてる…

「腫れたから、これは議席を膨らむんじゃないかと。案の定膨れ上がった。4倍に腫れたもん。衆議院4倍でしょ?参議院4倍でしょ?この手も4倍だよ。おあとがよろしいようで」

国民民主党 榛葉賀津也氏
国民民主党 榛葉賀津也氏

石破総理の続投宣言に静岡県民は

石破総理(午後2時)
「このような厳しい状況の中にあって、今最も大切なことは、国政に停滞を招かないということであります。今般の選挙結果に対する重大な責任を痛感しながらも、比較第1党としての責任、そして国家国民の皆様方に対する責任を果たしていかねばならない、このように考えております。」

 国政選挙で連敗を喫し、衆参ともに少数与党となった中での続投宣言。

 静岡県民の受け止めは…。

掛川市民
「なんかすごいな…って思っちゃいました。結構批判されてるというか、自民党がちょっとあれなので、続投なんだと思って。」

静岡市民
「すごいなと思って。逆にハートが強いなって麻生さんがめっちゃ怒ってたのはすごい面白かったです」。」

藤枝市民
「歴史的大敗って言うほど負けてないような気がしたけどね。いいんじゃないかな、続投しても。はっきり言って、野党がやって前の民主党がやった時のように失敗する方がよっぽどダメージ大きいかなと」

沼津市民
「今まで頑張ってもらったので頑張ってほしいとは思いますけど、今回の選挙結果としては、これからも続けるのは厳しいのかなと」

静岡市民
「辞めないと格好つかないんじゃないですかね。というか、納得しないでしょう。火中の栗を拾わないっていう意見で、やりたい人は出てこないかもしれないけど」

Q.石破さんじゃないと感じる?

「でも、いないでしょう、今。石破さんに押し付けるのが自民党は楽でしょうけど、国民がそれを望むか望まないかは別ですよね。連立で何とか食いつなぐしかないんじゃないですかね」

 今回の参院選では投票率が59.51%と前回から6.5ポイント上昇した静岡選挙区。

 政治に向けられる目が、いっそう強まってきています。

静岡市民は
静岡市民は