「地方党員の意見を聞く」「国民目線で考える」…参院選総括を踏まえ体制強化・刷新を 自民静岡県連が党本部に申入書

 衆院選、都議選に続き参院選でも大敗を喫した自民党。静岡県連は党の再生を求める申入書を党本部に提出しました。

 30日、党本部を訪れた井林辰憲県連会長。県連は、参院選で自民党が大敗したことを受け、石破総理や森山幹事長ら執行部宛に参院選の総括を踏まえた体制の強化・刷新を行うことを求める申入書を提出しました。具体的には▼総括の際に、地方の党員などの意見を丁寧に聞くこと ▼国民目線で考える政党として再出発することなどを求めています。

Q.石破総理の退陣を求める直接的な文言は盛り込まれている?
静岡県連 井林辰憲会長:「大変厳しい意見もあったが、いろんな政治的な立場がいる中で、最大公約数ということで、そういうストレートな物言いは今回はない。しっかり市町支部の皆さんが集まって意見をいただける、それだけの時間的な余裕を市町支部の皆さんに渡すということを意識して取りまとめた」

 申入書には、ガソリン減税などの方向性やトランプ関税を踏まえた経済対策などのわかりやすい発信に努めることも盛り込まれています。

 自民党は28日の両院議員懇談会に続き、近く党の意思決定機関である両院議員総会を開くことを決めています。石破総理が続投の意思を示す一方、退陣を求める声も強まっていて、党内の亀裂がさらに深まる可能性もあります。

静岡県連 井林辰憲会長:「総裁選の前倒しとかは県連としては要求していないので、現段階では。まずは早期に参議院選挙の総括をしっかりしていただく。この点に尽きる」

静岡県連 井林辰憲会長
静岡県連 井林辰憲会長