「あと10日たてば生き延びられたかもしれない」静岡県が戦争を経験した人の話を動画に残す取り組みを進める 戦後80年
2025年は戦後80年。戦争の記憶を次の世代に継承するため、静岡県は戦争を経験した人の話を動画に残す取り組みを進めています。
5日は長泉町の長霊神社で、御殿場市の佐藤とみ子さん(87)ら戦争遺族の話を、県が委託した動画制作会社がカメラに収めました。戦争体験者の収録は6月に続いて2回目です。佐藤さんは5歳の時、父・武男さん(当時31)をガダルカナル島の戦いで亡くしました。
●佐藤とみ子さん(87):
「あと1週間から10日程生きていられたら、ガダルカナル島から撤退の形で生き延びられたかもしれません。私たちが味わった悲惨な思いを二度と起こしてはならないのです」
●県地域福祉課 小杉郁奈班長:
「80年前に多くの人が亡くなったことで、今の平和があるということを1人でも多くの人に感じていただければ」
動画は早ければ8日にも県のホームページで公開されます。
