静岡県が県西部のハウスみかんで果実の早期落果を招く害虫「ワタミヒゲナガゾウムシ」の被害を初めて確認したと発表

 静岡県病害虫防除所は県西部のハウスみかんで、果実の早期落果を招く害虫「ワタミヒゲナガゾウムシ」の被害を初めて確認したと発表しました。

 県病害虫防除所によりますと、この害虫は古くから国内でも広く分布していて、ハウスみかんでは静岡県を含めてこれまでに10県で被害が確認されています。生理的に落ちた果実や摘果後の果実に産卵して増殖し、樹上の果樹の早期着色や落果の被害を与えるということです。

 これまでにも産地では被害が確認されていましたが、調査の結果、「ワタミヒゲナガゾウムシ」の被害であることが正式に判明。新たな病害虫による被害を受け、病害虫発生予察特殊報第1号が発表されました。

 県病害虫防除所は、農薬で防ぐなどの防除対策の徹底や、他の産地での被害があれば連絡してほしいと呼びかけています。

提供「県病害虫防除所」
提供「県病害虫防除所」