竜巻被害3日目の静岡・牧之原市 復旧作業本格化 停電も全域で解消

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建物への被害は1000棟以上に上っています。静岡県内を襲った台風15号。竜巻による甚大な被害で、5日から続いていた牧之原市の停電は8日全域で解消しました。

能地優アナウンサー・5日
「建物が損壊しているのがわかります。壁が壊れていて、建物の中が見えます。そしてその建物の中もたくさんのものが散乱しているのがわかります。」

 先週、静岡県内を襲った台風15号。

 電柱は根こそぎ倒れ、多くの住宅では屋根が吹き飛んでいます。

「竜巻」

 気象庁は7日、牧之原市で発生した突風は「竜巻」であると発表しました。

「竜巻!」

 これは、当時、牧之原市内で撮影された映像です。

「これ竜巻!やべえ、おい」

「やばいやばい」

 渦を巻くようにしてものが舞い、撮影者によると雨風が強まり、空が暗くなったあと、すぐに竜巻が発生したといいます。

視聴者提供
視聴者提供

大規模な停電

 変わり果てた街。

 電柱が軒並み倒れたことで、大規模な停電も発生しました。

大野裕輝記者・5日
「午後9時過ぎの牧之原市細江地区です。この時間になると停電の影響もあり、より一層周りが暗く感じます。奥の方を見渡しても懐中電灯の明かりしか確認することができません」

被害にあった住民(牧之原市細江地区/5日)
「もう爆発、バーンって。しょうがないね…こんなに(穴が)あいているところでもここで寝なければならない。」

 

大野裕輝記者
大野裕輝記者

自宅が被災した住民は

 不安な夜を過ごした住民。

 発災から一夜明けたおととい、自宅を取材させていただきました。

嶋田光希アナウンサー
「失礼します…」

自宅が被災した 大石文子さん(牧之原市・6日)
「怖かったです。恐怖でした。死ぬかと思いました。」

 家の中は、竜巻で割れた窓ガラスが散乱。

 2階の天井は雨水の重みでひしゃげていました。

自宅が被災した 大石文子さん
「一瞬のことで何が何だかわからなくて、死ぬかと思った。バーンって飛んで…。扉も全部外れちゃった。本当に怖かった。
やってもやっても、ガラスの破片がすごいです。」

 この先についても、不安が尽きません。

自宅が被災した 大石春男さん・文子さん(牧之原市・6日)
「どうしようか考えています。2人で助かっただけでみんな頑張ろうねって、近所の人で言い合って、頑張ろうって。

自宅が被災した住民
自宅が被災した住民

「ついた、ついた!」

住民・午後2時半すぎ
「電気つきました♪」

 発災から3日がたった8日牧之原市や吉田町で最大1万戸以上に及んでいた停電は全域で解消。

 甚大な被害を受けた細江地区でも午後4時半ころに復旧したということです。

住民 
「(けさ外から)女性の声が聞こえて。「ついた、ついた!」という喜びの感情が溢れ出ていた。こんなに電気のありがたみを感じたのは初めてです」

「電気つきました♪」
「電気つきました♪」

ボランティアセンター

復興に向けた動きは他にも。

進士陸斗記者
「牧之原市内のボランティアセンターに来ている。各地から集まったボランティアの方々が被災現場の支援に向け準備を進めている」

牧之原市では8日からボランティアの受け入れを全国に拡大。

愛知県から  
「きょうは名古屋から来た。(勤め先の)会社の本社が静岡県にあるので、何かしら力添えできればという思いで来た」

 市内に住むというこちらの男性は、いてもたってもいられず、食事を配っていました。

↑住民の家を訪れるボランティア
「きょうはおにぎりを300個配ります」

Q歩いて回る?

「買い物行ける人はいいんですけど、行けない人もいるもんでその人たちのために、この辺ぐるっと回ってきます。避難している人がうち(介護施設)でお風呂入ったりしている。きのうも3人入ったりとか。みんなで助け合わないと、こういうときは」

ボランティア
ボランティア