「共産党には粗雑で構わない」…職員勉強会で元幹部配布の資料に記載　町長が任命責任とり減給に　静岡・函南町

　静岡県函南町の元幹部職員が、議員を差別する資料を配った責任を取り、町長が提出した自身の減給条例案が議会で可決されました。

　元幹部は６年前から８回にわたり、職員向けの勉強会で共産党などへの対応や答弁は「粗雑で構わない」などと差別するような資料を配布。仁科喜世志町長は、元幹部の任命責任として自身の給料を半年間１０パーセントカットする条例案を提出していました。

　８日の町議会本会議で採決の結果、条例案は賛成多数で可決されました。

　本会議終了後。

共産党　三原牧子町議：「賛成派の方もこれで終わりではないと言ってくださったので、第三者委員会（設置）がやっぱり必要じゃないか」

函南町　仁科喜世志町長：「（条例案可決で）幕引きなんて思っていませんが、ガイドラインの再発防止という部分の方にシフトしていきたい」

　仁科町長は第三者委員会の設置は考えていないということです。