空き家周辺のブロック塀に倒壊の危険性があるため略式代執行による解体工事に着手 静岡・湖西市

静岡県湖西市は空き家周辺のブロック塀などに倒壊の危険性があるため、略式代執行による解体工事に着手しました。
大野裕輝記者
「湖西市の住宅街にあるこちらで今回、解体工事が行われます。門柱にはヒビが入っていて、よく見ると傾いているようにも見えます」
現場は湖西市新所原2丁目にある空き家です。
20日午前8時半。
湖西市都市計画課 片山徳二課長
「安全かつ適正に作業を進めることをここに宣言いたします」
この建物はかつてローン会社の事業所として使用されていましたが、2006年頃に代表が亡くなって以降、放置されていたといいます。
敷地内のブロック塀などは老朽化し、道路側に倒壊する危険性があったことから、湖西市は8月にこの住宅を「特定空き家」に認定。
所有者にブロック塀などを撤去するよう求めていましたが、期限が過ぎたことから市では初となる略式代執行に踏み切りました。
市内では340軒ある空き家のうち2軒が「特定空き家」に
認定されていて、今後さらに増える可能性があるといいます。
湖西市都市計画課 片山徳二課長
「年々、相談や通報が増加しています。(工事後は)市の申し立てで裁判所が選任する所有者、土地不明管理人が管理することになりますので、そこで(費用は)対応していただくと」