1940年代の日本の異常気象が終戦に影響!? 気象や歴史・災害などの専門家が静岡・熱海市内のホテルで研究会合
太平洋戦争が終わった1945年の夏が実は冷夏で、その前から頻発した豪雪などの異常気象が終戦に影響したのではないかという仮説を議論する研究者の会合が静岡県熱海市で開かれました。
三重大学 立花義裕教授(気象学)
「このオレンジの折れ線グラフが毎年の大本営発表の日本のコメの収量。1945年が激減してます」
6日に熱海市内のホテルに集まったのは、気象のほか農作物や地理学、歴史、災害を専門とする大学や研究機関の教授らです。
専修大学 鈴木比奈子助教(地理学)
「41年も冷害、で45年は冷害も雪害も両方という感じですね」
議論の対象は80年前の1945年、終戦の年に起きた豪雪や冷夏。
また、その数年前からの異常気象がもたらした影響について。
三重大学 立花義裕教授(気象学)
「1940年代は非常に異常気象が頻発したんですよ。豪雪が起こり、冷夏が起こりってことがちょくちょく起きました。そういうのが何年も何年も続いたことが、じわじわじわじわ影響して、そして一番その中でも激しかったのが、1945年だったんで。戦争の終結に、もしかしたら影響したかもしれない」
実は1945年は、静岡でも異常な寒さとなった年でした。
静岡市で観測史上最も寒かったのは1945年1月29日のマイナス6.8℃。
月平均で最も寒かったのも1945年1月で3.1℃。
さらに滅多に雪の積もらない静岡市内で、観測史上最も多い10センチの積雪があったのも1945年2月25日でした。
三重大学 立花義裕教授(気象学)
「静岡でこうだから、日本中そうだったんですよね。それに伴って、雪がいっぱい積もると当時恐らく物流が止まったと思います」
立花教授らの研究グループは、これらの異常気象が終戦にどう影響したかを調べています。
三重大学 立花義裕教授(気象学)
「異常気象は社会情勢を大きく転換させる可能性があると。つまりこれは、今まさに地球温暖化社会なんで、地球温暖化に伴う世界的な異常気象が、この今の社会構造を大きく変えてしまうかもしれない。ですから、やはり過去を学ぶことによって、未来も展望できると思います」
研究グループは会合を重ね、最終的には複数の論文にまとめるなどして、気象現象が社会情勢に与える影響を明らかにしたいとしています。
