「記録が残されていないのは極めて信じがたい」 中部電力浜岡原発でのデータ不正問題 中電に経緯を検証する資料が残されていないことが判明 原子力規制委員会調査

YouTube Video 「記録が残されていないのは極めて信じがたい」 中部電力浜岡原発でのデータ不正問題 中電に経緯を検証する資料が残されていないことが判明 原子力規制委員会調査
動画を再生

「極めて重大な欠陥」。厳しい指摘が相次ぎました。
御前崎市の浜岡原子力発電所で起きたデータ不正問題をめぐり、中部電力に経緯を検証する資料が残っていないことが分かりました。

 25日午前開かれた、原子力規制委員会の会合。

 中部電力浜岡原発で起きたデータ不正問題をめぐる調査の中間報告が行われました。

原子力規制庁 企画調査官
「基準地震動の策定にかかる個別業務計画、手順書とか個別の業務計画が存在せず、当該業務がどのようになされていたか追跡することは資料からはできませんでした」

 これまで2回にわたって実施した中部電力本店への立ち入り検査によって、問題となっている不正データがどのように策定されたのか、中部電力にその経緯を残した資料が残っていないことが分かったといいます。

原子力規制委 杉山智之委員
「基準地震動は設計開発にかかる検証や妥当性確認の対象ではなかった。こう言われてしまうと、ちょっと言葉が出ないというか、中部電力社内でどれだけの人がそういう認識だったのかはまだ分かっていないんでしょうか」

原子力規制庁 検査監督総括課長
「中部電力は自らこれが問題であるという認識は特に示されませんでした。恐らくこれは社内での共通認識だったのではないかと私は受けとめました」

 御前崎市の浜岡原発3・4号機をめぐっては、中部電力がデータを意図的に操作し、地震の揺れを過小評価していた疑いが浮上しています。

 中電が実務を担った委託業者にどのような指示をしたかも確認ができておらず、資料が残っていないため、聞き取り調査が中心になることも報告されました。

 中部電力は19日から市内7カ所で住民説明会を開く予定で、3月末までに報告徴収命令にもとづき、「事実関係および経緯に関する」報告書を提出する見通しです。

原子力規制委員会の会見

原子力規制委 山中伸介委員長
「記録が残されていないのは極めて信じがたい。基準地震動は極めて大事なデータですので、品質管理についての何らかの定めがないのは極めて重大な欠陥だったと思っています。原子力に携わる技術者として、本当にふさわしい人たちが運営していたのかと、疑問を感じざるを得ません」

原子力規制委 山中伸介委員長
原子力規制委 山中伸介委員長