各地で相次ぐ冠水被害 静岡県内の企業が開発した注目される「ある製品」とは?
県内は30日も雨模様の一日になりました。各地で相次ぐ冠水被害からある製品に注目が集まっています。
電信柱に引っかかるようにして倒れた、古びた螺旋(らせん)階段。その根元の方に目を向けると…。そこには、横幅2メートルはあろうかという巨大な岩が…。
ここは熱海市網代(あじろ)の国道135号、「新網代トンネル」。落石は、台風25号による大雨や“異例の長雨”が原因とみられています。熱海市では、今月だけで800ミリを超える雨を記録。これは梅雨の間に降った雨の量のおよそ1.5倍にのぼり、さながら、“2度目の梅雨”といった状況です。落石による、けが人や物的被害はありませんでした。
先週、記録的な大雨に見舞われた、千葉県。
●地元住民:
「引っ越せれば引っ越したい」
現在も大きな爪痕が…。きのう堤防が決壊した、印旛沼(いんばぬま)では。
●和風レストラン錦谷 谷芳紀 代表:
「同じような台風が来たらさらに大きな被害がこの地域にも出てくるんじゃないかな」
いまだ冠水したままの場所では…。
●自宅が浸水した住民:
「この雨が怖い」
大雨の被害が相次ぐ千葉県で、顕著だったのが「冠水被害」です。
●中西祐加ディレクター:
「各地で相次ぐ大雨による冠水被害。そんな中、県内の企業が開発した“ある製品”が、今、注目されています」
シートで覆われ、水に浮く車。人が簡単に動かしています。使われているのは、県内の工務店が開発した特殊なシートです。大雨による水害が各地で発生する中、問い合わせが急増しているといいます。
●小野田産業 小野田良作 会長:
「(国内は)北海道から岡山までタイやインドネシアからも問い合わせがあって(問い合わせは)30倍以上ですね」
使い方は、まずシートの上に車を移動させ、付属の吸盤を車に取り付けてから、車を下側から包み込みます。さらに上から別のシートを被せて、水の侵入を防ぎます。
装着にかかる時間は、わずか5分ほど。重さおよそ7キロと、1人でも取り付けられるようになっています。付属のベルトを使って、車を固定。漂流物からの衝突も防ぐことができるといいます。
●小野田産業 小野田良作 会長:
「タイヤに空気が入っている。シートがあることで、ホイールにも空気だまりができるので、そこに水は入らない(シートでくるんだ中に)空気だまりがかなりできる。そうすると車が船のような形になって浮く。1週間ほど放っておいても浮いている」
開発のきっかけは、4年前の台風15号。静岡市清水区でも、住宅や車の浸水被害が相次ぎました。被害を受けた従業員に相談を受け、「水害から車を守ることができないか」という思いでつくられました。
現在は、消防車などの緊急車両やトラックにも対応できる、大型シートの開発を進めているといいます。
●小野田産業 小野田良作 会長:
「備えあれば患いなしという言葉でそうしておけば安心なんですよ。大雨が降ると心配でしょうがないというか、車を動かそうとしてもその時は土砂降りですから、だったらこれ(シート)を引いておけば車だけでも大丈夫だねって。水は引きますのでずっとつかりっぱなしじゃないですからその時に活躍しないと意味がない」