肌寒くなってきたが…おでんの主役のダイコンが高い!「静岡おでん」の店では
猛暑や天候不良によって不作となっている野菜、それがダイコンです。スーパーやダイコンが欠かせない「静岡おでん」の店を取材しました。
10月も中旬に差し掛かり、朝晩も肌寒くなってきました。
そんな中で食べたくなるのが・・・「おでん」。
ところが、その「おでん」の主役とも言える大根をめぐって今、不穏な空気が・・
田子重 増田克己店長:
「300円超えた時には 高いねっていう声が数多く寄せられた。
去年は税抜き1本198円だった。」
記録的な暑さによって、記録的な不作となっているダイコン。
静岡市内のこちらの店では、先月ダイコン1本あたり税込み430円となった日もあったそうです。
今では税込みでも200円台後半まで落ち着いてきたもそうですが、例年と比べるとまだまだ高いとのこと。
また、値段が高い時の方が入荷の量が少なく、サイズも小さかったそうです。
Q考えられる理由は?
田子重 増田克己店長:
「主な産地である北海道とか、青森とか東北地方の猛暑とか天候不良ということで、良いものの育ちが悪かったということで、聞いている。これから産地が関東地方とか その後静岡にも変わっていくので、その時も状況や 生育具合だと思う。たくさんいいものが採れれば相場も安くなって、良いものは値ごろな価格で買えるのかなと思う」
静岡おでんの店「しょうちゃん」
この時期になると、ダイコンが必要不可欠になる飲食店があります。
それが、静岡おでんのお店です。
しょうちゃん 中山さん
「もうスーパーへ行っても全体的に、値上げはしている感じだけど、特に大根を見てびっくりした。えっ!って、マジで!みたいな」
静岡市葵区 おでんのお店が並ぶ「青葉横丁」。
その中にあるおでん屋 「しょうちゃん」。
串のおでんは1本100円で提供しています。
このお店でも大人気メニューの大根。
開店前の準備の様子を見せてもらいました。
Q大根はどのくらい入れる?
しょうちゃん 中山さん
「大体12本ぐらい一回で入れます。このマス全部を大根で」
しょうちゃんでは、もともと店を始めた女将が長年切り盛りしていましたが、営業開始から50年を迎える来年、孫の中山さんが正式に店を引き継ぐといいます。
やかんからお湯を足すときには、蓋からこぼれながら入れる場面も。
Q豪快にいきますね
しょうちゃん 中山さん
「(やかんの)蓋の意味ないってよく言われます」
のれんやちょうちんを出し、お店は午後5時に開店。
程なくしてお客さんの姿が・・・
神奈川から 70代:
「大根めっちゃうめえ。おでんそのものがちょっと寒くなると食べたくなる」
千葉から 60代
「(男性)うまいよやっぱ、柔らけえもん」
Qおでんから大根が無くなったら?
「(女性)おでんじゃないですね」
大根はお客さんも大絶賛。
自家製の味噌もおでんに合うようです。
相次ぐ値上げの影響もあり、商品の値上げは考えているのでしょうか?
しょうちゃん 中山さん:
「全く考えることができない。もう毎年、それぞれ何かが高い。例えば、卵も値上げがとかありますけど。その度に値段を上げる訳にはいかないっていうのはある」
「おいしい大根のおでんを皆様に召し上がっていただきたいので、たくさん育っていってほしいですね」