第1次世界大戦時には107人のドイツ人捕虜が…料理などを通じてドイツの文化に触れるイベント「スプリングジャーマニーフェス」 静岡市

料理などを通じてドイツの文化に触れるイベントが静岡市街地で開かれました。かつて多くのドイツ人が静岡市にいたことを知ってもらおうという催しです。
静岡市葵区の七間町通りと呉服町通りで開かれた「スプリングジャーマニーフェス」。
ドイツ製の車や工芸品が展示される中、多くの人がドイツ料理やビールに舌鼓を打っていましした。
訪れた人:
「飲みやすいです。ちょうど暖かいのでいい感じです。最高です!」
大野裕輝記者:
「会場には料理や車などドイツにまつわるものがずらりと並んでいます。こうしたイベントの裏には100年以上前にあった静岡とドイツをつなぐある出来事があったといいます」
このイベントはかつて静岡市に多くのドイツ人がいたことを知ってもらおうと、地元の飲食店店主らで作る実行委員会が企画しました。
時は第一次世界大戦にさかのぼります。
当時、静岡市には107人のドイツ人捕虜が収容されていました。
彼らは師範学校の学生らにサッカーを教えたり、静岡伊勢丹前にあった「八木パン」で、ドイツパンの製造方法を伝えたりしていたといいます。
実行委員長 山田誠さん:
「私の祖父が歯医者だったので歯医者に捕虜の人たちが治療に来たりしていました。まず接点があるところ。 そういったところから(関係を)広げていければいいなと。ドイツに関連するお店が またここに出てきてくれればさらにいい」
実行委員会は今後もこのような催しを通じて、静岡とドイツの歴史を伝える活動を続けたいとしています。
