卵が高騰する中静岡市の養鶏場の販売所では濃厚な味の人気の卵が 浜松市のラーメン店では卵をいくつでも食べられる破格のサービス

白木愛奈アナウンサー
「静岡市にある養鶏場の卵直売所です。中に入ると、販売機のケースにずらーっと卵が並んでいますね。今この卵、かなり売れているそうなんです」
こちらは、旨味の強さと濃厚な味わいが特長の“美黄卵”。
24時間いつでも買える、自動販売機で販売されています。
ところが…。
清水養鶏場 清水茂社長
「土日なんかは午後4時くらいにもう無くなってしまって
これまで完売することは、ほとんどなかったそうですが、2025年3月ごろから売り切れになることが増えているといいます。
購入客は
購入客に、話を聞くと…。
静岡市民80代 男性
「卵の値段ってすごい上がっているじゃないですか。ここそんなに高くないよね
静岡市民80代 女性
「ここは値上げしてないですね。ずーっとこの値段。スーパーもそんなに変わらない。10円とかの差だから
静岡市民70代女性
スーパーに比べると、安い感じがする」
売れ行き好調な理由は、10個入り320円という価格。
通常のMからLサイズぐらいの大きさで、10年前から20円しか値上げしていないそうです。
鳥インフルエンザの感染拡大の影響で、卵の価格相場は去年から右肩上がりに上昇。
静岡市内のスーパーでは、店頭価格で100円以上値上がりしたところも…。
卵の価格が高騰する中、値上げしていない“美黄卵”は、お得感が増しているんです。
清水養鶏場 清水茂社長
「今年になって相場が上がってきたのに合わせて客も増えている。実際に売り上げや卵の販売量は2~3割上がっている状態で、品不足になっているのが現状」

白木アナ食リポ
毎日1万4000個ほどの卵を生産している、清水養鶏場。
なるべく今の販売価格を維持したいと話します。
清水養鶏場 清水茂社長
「ここは毎日朝取りの卵からやっているので食べておいしいというのを味わってもらいたい」
そんな美黄卵、私たちもいただきました。
白木愛奈アナウンサー
「美黄卵の卵かけご飯、いただきます。うーん、おいしい。黄身がものすごく濃い、旨味も強くて卵そのものの甘みとあと残るコクを感じて。とっても新鮮なのが分かりますね。これ、ご飯何杯でもいけちゃいそうです。」

卵いくつでも食べられる店が
卵の価格が高騰する中、大胆なサービスを続ける飲食店が、浜松市に。
朝6時半の開店直後から、店内には多くの客が…。
大村岳志ディレクター
「こちらのラーメン店、バイキングのコーナーがありまして、お米は2杯まで無料、その横には生卵、さらに手前にはなんと温玉もあり、こちらの卵はいくつでも自由に食べることができるということです。」
浜松市民50代
「休みには、ほぼ来ちゃいますね。温玉と生卵あるし。白ご飯もあるので上に卵を乗せて、あとはこの辺の調味料で味付けして、自分なりの卵かけご飯を作っている」
湖西市民40代
「普段こんなに卵食べることないもんで。やっぱりうれしいもんで食べに来ちゃう。きょうは3つです」
浜松市民30代
「卵を買い控えるくらいなので、たくさん食べられるのはありがたい」

大量の仕入れで破格のサービス
ラーメンを注文すれば利用できる、お得なバイキングサービス。
土日と祝日は朝10時まで、平日はなんと、終日利用可能です。
愛知県から50代(途中まで写真撮りながら)
「ちょっとびっくりしました。朝ラー食べたかったけど、こんなにすごいとは思わなかった」
Q.卵はいくつでもいいんですよ
「あ、そうなんですか!すげぇ…。」
日によっては、カレーやチャーハンなども提供しています。
麺屋カモメ亭 大石善正さん
「うちがラーメン屋ということで、チャーハンだったり、味玉だったり、少ない時でも100~200個、多い時だと400~500個を1日に使う」
大量に仕入れることで、価格を抑え、破格のサービスにつなげているそうです。
ただ、物価高騰の影響は避けられず…。
去年までおかわり自由だった白米も、今は2杯までの制限設けています。
麺屋カモメ亭 大石善正さん
「ここ1~2年で倍くらいの値段になっているので、ここまでの物価高は初めて経験した。これを楽しみに毎日のように来てくれるお客さんも多いので、ずっと続けていきたい」
