静岡県などで『緊急地震速報』最大12秒遅れる可能性 海底地震観測システムに障害 気象庁
気象庁は静岡県と愛知県の沖にある海底地震観測システムに障害が発生し、付近で地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が最大で12秒ほど遅れる可能性があると発表しました。
気象庁によりますと、障害が起きているのは静岡県から三重県にかけての沖合およそ100キロにある5つの観測点をつなぎ、その付近で地震が起きた場合に緊急地震速報に活用する「東南海ケーブル式常時海底観測システム」です。
13日午後1時17分ごろに異常を示すアラームが鳴り、職員が解析したところ、5つの地点とケーブルでつながる静岡県御前崎市の御前崎特別地域気象観測所内の地震観測施設で観測データに時刻などのデータを紐づけるシステムに障害が起きていることが分かりました。この影響で、静岡県と愛知県の県境付近からおよそ100キロの地点で地震が起きた場合、最大で12秒ほど緊急地震速報が遅れる可能性があり、気象庁の担当者は「揺れるまでの時間が短くなる」恐れがあるとしています。
一方で津波の監視や津波警報、地震情報の発表にかかる時間には影響はないということです。気象庁は15日に現地に職員を派遣し対応を行うということですが、14日午後7時現在復旧の見込みは立っていません。
