旧天竜林業贈収賄事件 有罪確定の元校長が新たな証拠を提出し第2次再審請求を申し立て
旧天竜林業高校で起きた、生徒の調査書の改ざんを巡る贈収賄事件で、有罪が確定した元校長が、裁判のやり直しを求めて第2次再審請求を申立てました。
岩崎徹記者:
「午前10時15分、今北川元校長が地裁浜松支部に入りました」
旧天竜林業高校の北川好伸元校長は2008年、中谷良作元天竜市長の孫の調査書の改ざんを指示し、現金20万円を受け取った加重収賄などの罪で、2010年に有罪判決が確定しています。
北川元校長は一貫して無罪を主張していて、2014年に一度目の再審請求していましたが、今年3月最高裁は特別抗告を棄却しました。
事件を巡っては、校内で現金の受け渡しがあったとされる時間帯に、元天竜市長が銀行にいた可能性を示す資料が、9月銀行側から開示されていて、資料には元市長が保険会社に現金を振り込んだ際の時刻が記されています。
今回の再審請求では、新証拠として裁判所に提出したということです。
北川好伸元校長
「このデータをもって、再審開始が実現でき、再審の扉が開く。無実が獲得できると思っている」
銀行から開示された資料を提出
一方弁護団は、銀行から開示された資料について、元市長のアリバイを証明する重大なものとしていて、当時銀行で対応した行員の調書など、検察から未だ開示されていないとされる証拠について裁判所に開示を求めるとしています。
海渡雄一弁護団長:
「今も隠されている重要証拠がいくつもある。あることははっきりしているので、必ず再審開始勝ち取って、北川さんの無罪判決を勝ち取りたい」