新幹線の線路またぐ「こ線橋」撤去工事始まる 国内に5台だけの1000tクレーン使い 静岡・磐田市
静岡県磐田市内の新幹線の線路をまたぐ形でかかる橋、「こ線橋」撤去工事が、運行が終了した23日夜から24日未明にかけて行われました。
撤去されるのは、磐田市のJR御厨駅東側付近にかかる東海道新幹線と在来線の東海道本線をまたぐ、「三ケ野新貝跨線橋」です。1964年に作られたもので、耐震性について6年前の法定点検で国土交通省が定める建造物の機能に支障が生じる状態となる「早期措置段階」と診断されたため、早急な措置が求められていました。
今回、新幹線側の橋について運行が終了した夜間、国内に5台しかない1000tクレーンを使って作業が行われました。工事の予算はおよそ9億6000万円で、全額磐田市が負担します。撤去工事は、新幹線や在来線の終電後の深夜に行われ、11月末に完了する予定です。
磐田市都市整備課 渡辺孝次副主任:「10月の初旬から1000tクレーンの組み立てを始めて、約10日間で完了して本日から撤去を始めている形になる。工事を安全に進めていきたいと思うので、車両の出入り等を含め、気を付けて作業をしていきたい」