【リニア】国の有識者会議で報告書案を概ね了承 静岡県「まだ議論の余地ある」と継続求める
リニア新幹線工事の環境への影響を議論する国の有識者会議が開かれ、報告書案が概ね了承されました。一方、静岡県はまだ議論する余地があるとして、有識者会議の継続を求めました。
国の有識者会議では、リニア工事が与える南アルプスの自然環境への影響について議論が交わされています。環境保全に関して14回目となる7日の会議では、前回示された報告書案に委員からの指摘や県からの意見書を反映させた修正案が示されました。そして、7日の議論を反映させた上で、報告書をとりまとめることが委員に了承されました。
去年6月から続いていた環境保全に関する有識者会議は7日で終了したとみられ、国は今後最終的なとりまとめを行い、公表する方針です。
静岡県「論点がまだある。残念な思い」
これについて県は、まだ議論すべき論点があるとして、有識者会議の議論継続を求めました。
静岡県 森貴志副知事:「議論を行わなければならないという論点がまだあるという認識で、有識者会議がここで終了して、報告書がまとまりこれで終わりということになると、とても残念な思いがある」
JR「これからがある意味本番」
一方、JR東海は。
JR東海 宇野護副社長:「かなりいいものがまとまったという認識があるが、この話はこれで終わりということではなくて、工事前・工事中・工事後・色々な懸念があるということも十分承知していますし、これからがある意味本番だという気もします」
今後も国がJR東海に対し、具体的な助言や指導を行っていくということです。