違法盛り土の土砂撤去に着手 12億円かけて行政代執行…工事費は業者に請求 静岡県
静岡市葵区の山間部、杉尾地区に違法に造成された盛り土について、県は土砂を撤去する行政代執行に着手しました。
宣言:「令和5年11月30日10時30分ただいまより行政代執行法第2条の規定に基づき、行政代執行を開始いたします」
林輝彦アナウンサー:「今、機材を積んだトラックが現場に入ります。これから盛り土の撤去に向けた安全対策の準備工事が始まります」
県が行政代執行に踏み切ったのは、葵区の杉尾地区に違法に造成された盛り土です。10月中旬、業者は県に原状回復に向けた計画書を提出しましたが、県は「計画書は応急的な対応で、原状回復する内容とはなっていない」として行政代執行を決めました。盛り土の量は5.1万立法メートル。本格的な土砂の撤去は、年明け1月下旬から始まる見込みです。
想定される工事費およそ12億円は、県が業者に請求する方針で、全ての撤去完了は2025年12月になる見通しです。