企業誘致・スタートアップ誘致イベントの狙いは~記者解説
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(石田和外アナウンサー)
ここからはイベントを取材した県政キャップの久須美記者とお伝えします。
よろしくお願いします。
(久須美舞記者)
よろしくお願いします。
(石田)
知事肝入りのスタートアップ関連のイベント。会場はどんな様子でしたか?
(久須美)
VTRにも出てきたように、鈴木知事は、浜松市長時代に全国の自治体で初めて導入したファンドサポート事業を紹介するなど、これまでの実績を力強くアピールする様子が印象的でした。
セミナーの後は、食事をしながら交流する場面があったのですが、知事に直接、事業提案をしようと、参加者が行列を作り、その列は終了時間まで途絶えることはありませんでした。
知事も積極的に耳を傾けていて、帰り際には「事業の輪を広げる良いイベントになった」と満足そうに語っていました。
(石田)
鈴木知事が初めて編成した県の当初予算でも、スタートアップや企業誘致が特徴の一つになっています。
(久須美)
鈴木知事はスタートアップ誘致を知事選の時から訴えていて、「企業立地日本一」を目指すと公言しています。
現在、県内に180社あるスタートアップは5年後に250社まで増やすことを目標に掲げています。
きょうのイベントはスタートアップに加えて、主に製造業をターゲットにしたもので、県は知事のトップセールスや産業団地の開発支援などによって、年間75件の新規誘致を図る考えです。
県内進出を検討する企業が関心を寄せる東名・新東名高速のインターチェンジ周辺などを中心に、今後10年間で新たに500ha、東京ドームおよそ100個分の産業団地を開発するとしています。
(栗田)
かなりスケールの大きい事業になりそうですね。
(久須美)
はい、県はこうした取り組みにかかる費用として、新年度予算案におよそ127億円を計上しています。
鈴木知事は浜松市長時代の事業を広げたい考えで、今後は県中部・東部地区へのスタートアップを含む企業誘致にも力を入れたいとしています。
予算に見合う成果を挙げられるかが今後の焦点となります。
(石田)
ここまで久須美記者とお伝えしました。