静岡市民文化会館の改修工事 耐震補強を先送りし座席やトイレのリニューアルなど一部改修にとどめる新たな改修案を発表 静岡市

静岡市民文化会館の改修工事について、市は耐震補強を見送り一部改修にとどめる新たな改修案を発表しました。
老朽化している静岡市民文化会館を巡っては、全面的な改修のため2度の工事入札を実施しましたが、建設費の高騰などでいずれも予定価格を超え、不調に終わっていて、一部改修にとどめる方針を示していました。
これについて静岡市の難波市長は13日の定例会見で…。
難波喬司市長:
「おおむね20年間、これまで通り市民が文化活動ができるレベルの改修工事に限定して行うことにしました」
あらたな改修案では、ホールの天井に落下防止措置を施すなどして地震時の被害を防ぐほか、座席やトイレをリニューアルして利用環境の向上を図るとしています。
また、一昨年の耐震診断で最低限の強度が確認できたとして、耐震補強工事は先送りした上で、今後の建設費用の状況などを見ながら引き続き検討するということです。
内容の変更で改修費用は当初見込んでいた160億円あまりから半分の80億円ほどになる見込みです。
再開館は従来の予定から前倒して2028年4月を目指すとしています。