築47年引き取り手のない空き家が昭和レトロ感満載の宿泊施設に変身

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続いては空き家に新たな価値を生み出す取り組みです。年々増加し社会問題となっている空き家。静岡市ではこの空き家がレトロな宿泊施設に生まれ変わりました。

 築47年、天井からの雨漏りや散乱する荷物に悩まされていた空き家が…・

 レトロな宿泊施設に大変身!

古賀りなアナウンサー:
「静岡市音羽町です。この細い道を抜けた先に、新たにオープンした宿泊施設があるそうなんです。あちらですかね」

「カラフルな飾り付けがされてます」

 4月にオープンした宿泊施設「タイムトリップOTOWA」。

「一棟貸しミュージアム」がテーマのこちらの宿には、純喫茶風のキッチンカウンターや、ブラウン管テレビなど昭和レトロな雰囲気が至る所に。

古賀りなアナウンサー:
「懐かしのレコードがずらっと並んでいます。そしてこの黒電話もいい味だしてますね~」

 和室や洋室など3LDKの間取りで、宿泊は最大10人まで可能。

 値段は一泊4万円からです。

 思わず写真が撮りたくなる懐かしい空間が魅力ですが、実はこの場所、3年ほど前までは「やっかいもの」な空き家でした。

空き家買取専科 黒田淳将取締役
「誰に頼んでもここの不動産売れないよと言われて困ってしまっていると、何とか買い取っていただけないかっていうご所有者様からですね、相談を受けて」

 少子高齢化や人口減少によって年々増加している空き家。

 静岡県内には29万戸あまりあるとされていて、景観の悪化や災害リスクの増加などが問題となっています。

 しかし、そうした空き家でも活用次第では地域の魅力を高めるチャンスになるといいます。

空き家
空き家

 こちらは建物の構造を活用したキッズスペースです。

「元々は屋根裏小屋だったんですね」

「そうですね。元々は本当、ちょっとした荷物を入れておけるような部屋だったんですけど。なんか面白くできないかなということでこんな風に作ってみました」

空き家買取専科 黒田淳将取締役
「そこの物件に泊まりたいから泊まるっていうような
物件をプロデュースしていくっていうこともまた一つ
だと思っていまして」

 実際「昭和感」が注目され、「タイムトリップOTOWA」にはアメリカやフィリピンなど外国人観光客からの予約も増えているといいます。

 社会問題を引き起こす恐れのある空き家。

 ところが、様々なアイデアによっては「未来に繋がる資産」となっていきます。

空き家が資産に
空き家が資産に