「施設を存続させたい」活動を続けていた団体の願いはかなわず 一部を残して取り壊しが決まった静岡市清水区の東海大学海洋科学博物館

一部を残して取り壊しが決まった、静岡市清水区の東海大学海洋科学博物館。存続に向け、活動を続けていた団体が会見で思いを語りました。
●東海大学海洋科学博物館を残す会 影沢孝行会長:
「(東海大学)のOBとしていい形で、素晴らしい生態系を残した施設を何とか存続したい。そういう気持ちでいっぱい」
そう語るのは、東海大学のOBなどで構成される、「東海大学海洋科学博物館を残す会」です。2024年11月の発足以降、博物館存続に向け3万人を超える署名を集め、2025年4月に東海大学の副学長へ要望書を渡していました。
しかし18日、「残す会」の願いは叶わず、副学長から「5年前に博物館の撤去を決めていた」と伝えられました。
しかし、この3週間ほど前、大学側から博物館の所有権を譲渡した上で、存続できる可能性があると聞いたばかりだったといいます。
●東海大学海洋科学博物館を残す会 影沢孝行会長:
「実際、資金提供の企業を集めたにも関わらず、(取り壊しは)前から決まっているから無理だというのは納得がいかない」
「残す会」では、大学側と再度、話し合いの場を設けたい考えです。