参院選ラストサンデー…共産・参政・諸派・無所属 静岡選挙区(後) 日焼けで真っ黒の候補者たちが懸命の訴え

政権選択選挙と位置付けられる、夏の参議院選挙。静岡県全域を選挙区とする17日間の選挙戦は、すでに後半戦に突入しています。
共産・鈴木千佳候補 「リニア反対、原発は廃炉」
共産党 新人 鈴木千佳候補:「自公政治を少数にしていくチャンスの選挙だということで、消費税減税や差別を許さないと大いに訴えていきたいと思います」
選挙戦最後の日曜日、地元の東静岡で声を上げました。
共産党 新人 鈴木千佳候補(演説):「南アルプスの自然も壊し、大井川の命の水を奪うリニア新幹線の建設、絶対に許すわけにはまいりません。そして皆さん、南海トラフ地震の震源域の真上にある浜岡原発は再稼働を許さず廃炉に。この立場を貫いている唯一の政党候補が私、日本共産党の鈴木千佳です」
他の候補との違いを強調する鈴木さんが「争点の一つ」と訴えるのが、「医療費削減の是非」です。
共産党 新人 鈴木千佳候補(演説):「今、維新の会が自民党・公明党と一緒になって、医療費をなんと今後4兆円も削る、こうした3党合意を結んでいます。そして、この選挙でも「医療費削れ」の大合唱が、一部の野党から上がっています。命を守る、くらしを守る、そのためにも社会保障を充実させることこそ、今、政治がやるべきではないでしょうか。皆さん、こうしたことを削る政治、削る政党を、今度の選挙で厳しい審判を下していこうではありませんか」

参政 松下友樹候補 「日本人ファースト」
金曜の夜、浜松駅前にできた人だかり。
スタッフ「はい、チーズ。ありがとうございます」
有権者「頑張ってください」
参政党の新人・松下友樹さん。写真撮影を求める、多くの人たちが…。
参政党 新人 松下友樹候補:「やっぱり注目があって、皆さんの一定の支持を受けているかなと思います」
「日本人ファースト」を掲げている、参政党。この日、選挙カーに上がった松下さんの背後には「日の丸」がたなびいていました。
参政党 新人 松下友樹候補(演説):「働く女性は素晴らしい。ですが、家に入り、家族の面倒を一生懸命見て、子どもの面倒を見て、専業主婦として活躍する女性、皆さん、素晴らしいと思いませんか。消費税が重すぎるから、医療費が高すぎるから、国民負担率が重すぎるんですよ。だから男手一つで家計を支えられない。だから女性は社会に出ないといけない。みんな、女性がそれをやっていると適齢期を逃すわけです」
「専業主婦という選択肢を守りたい」と訴える、松下さん。子育ての経済的不安を解消するため、「15歳まで月10万円」の給付を主張します。
参政党 新人 松下友樹候補(演説):「子どもの貧困化、9人に1人と言われている。こんな世の中を作ったのは、紛れもなく政治家ですよ。だから我々参政党は、今回の選挙で「日本人ファースト」という、強いメッセージに込めて、まずは今を生きる、苦しんでいる若者や子どもたちを皆さんと一緒に救おうと、そう言っているわけです。どうです、皆さん?(拍手)これは差別ですか?差別じゃないですよ」
この日は、吉川里奈衆院議員が応援に駆け付けました。
参政党 吉川里奈衆院議員:「私も働く母親なんですけれども、やっぱりもうちょっと家に帰りたかったなとか、専業主婦に対しても、私たち参政党はスポットを当てて、全ての女性が選択できる自由を作っていきたいよねって」
参院選の直前に党所属の国会議員が5人になったことで、党首討論に出演するようになるなど、党の露出の増加も松下さんを後押しします。
参政党 新人 松下友樹候補:「グローバリズムの中で苦しんでいる国がいっぱいあるわけです。だから、もう一回国をちゃんと守ろう、自国民から守ろうというのが世界の流れに変わりつつあるのは事実で、その日本版が参政党であって、その流れが少し遅く来たかなというイメージですね」

諸派 福原志瑠美候補
政治団体「NHK党」の新人で、会社役員の福原志瑠美さん。主に子育て政策の充実を訴えています。

諸派 山口香苗候補
政治団体「無所属連合」の新人で、助産師の山口香苗さん。母子手帳の改正などを主張しています。

無所属 村上猛候補
無所属の新人で、アパート経営の村上猛さん。リニア新幹線建設反対を訴えています。
改選2議席を争う参院静岡選挙区。投開票日は20日です。
