清水庁舎はJR清水駅東口への移転・新築する案が最も優位と判断 静岡市・難波喬司市長
静岡市の難波市長は耐震性が問題になっている清水庁舎について、JR清水駅東口への移転・新築を整備案とする方針を明らかにしました。
静岡市 難波喬司市長
「清水駅の東口に移転・新築する案が最も優位であると判断した」
静岡市では老朽化が進み耐震性が問題となっている清水庁舎について、改修案と新築案が比較検討されていました。
静岡市 難波喬司市長
「まず現清水庁舎の耐震性能です。2023年度に新しく(性能試験を)実施をしたところ、清水庁舎の耐震性が以前診断をしていたよりも低いということがわかりました」
2025年3月に公表された想定費用では、初期費用として改修案はおよそ144億円、移転新築案ではおよそ169億円かかるとされました。
ただ維持管理費を含めた年間あたりのコストを計算すると、改修案は使用期間が40年で1年あたり6.6億円、新築案は65年使用し1年あたり5.8億円と移転新築案がより低コストだという試算に。
こういった費用面と清水の街づくりを含めた性能面を点数化し総合評価した結果、費用、性能いずれも新築移転案が優位になったということです。
一方、市民からはこんな声も…。
70代女性
「心配しているのは駐車場。マリナートでなんかあると駐車場いっぱいですから」
駐車場について、難波市長は庁舎の1階や予定地に隣接するエネオスの地域づくりエリアに持ってくることなどを挙げ、対応できるとしました。
移転新築整備案について市は4日からパブリックコメントを実施し、11日には現在の清水庁舎で説明会を行うとしました。
また、11月の市議会でも議論し、民間施設と一つの建物に統合することなども検討して2026年3月までに基本計画を決定したい考えです。
