静岡市の「無料耐震診断」に問い合わせ増加 10件以上を診断 熊本地震の影響か?

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●L設計 望月治さん:
「これが身分証明書です。怪しい者じゃないので、よろしくお願いします」

 静岡市から耐震診断を委託された、一級建築士の望月さん。1981年5月より前に、旧耐震基準で建築された住宅は、震度6以上の地震で倒壊する危険性が高いとされ、市は無料で「耐震診断」を行っています。

 図面を見て、診断を始めていく望月さん。まずは・・・。

● L設計 望月 治さん:
「ここが開くんですよ。だいたいどこのお宅でも、こういう点検口がある。筋交いがどこに入っているか図面がないから、ここから首を入れて見える範囲で筋交いの場所を探すわけです」

 建物の変形を防ぎ、耐震性を高める、「筋交い(すじかい)」があるか、確かめていきます。こちらの住宅の場合、筋交いは入っているものの、厚みが不十分で、数も少ないことが分かりました。

無料耐震診断を受けた、西澤育代さん。その理由は・・・。

●西澤育代さん:
「熊本地震ですよね。姉が天草の方にいるんですけど、震度5ぐらいの地震で身の危険を感じたということで、私たちも他人事じゃないなと思って。」

 7月28日に発生した、熊本地震。住宅被害は4万1939棟(むね)にのぼっていて、そのうち、1730棟が全壊となっています。

 熊本地震のあと、静岡市にも「無料耐震診断」への問い合わせが増え、実際に10件以上、診断につながったそうです。無料の耐震診断は、1時間ほどで終了。結果が出るまでには1~2週間ほどかかりますが、望月さんは経験上、厳しい結果を予想します。

●L設計 望月 治さん:
「倒壊の恐れ『大』、一番下のランクになると思います」

●西澤育代さん:
「補修して貸し出すか、更地にするため壊すか、診断が出てから考えようと思います」

 少子高齢化が進む中、費用の問題や跡継ぎがいないことなどで、特に、高齢者世帯における耐震化が課題となっています。ネックとなる費用負担を軽減するため、静岡市では、最大115万円の補助金を交付しています。

●静岡市 建築安全推進課 長谷川宏之課長:
「南海トラフ地震が来ると言われていますので、少なくともご自身または家族の安全性を保っていただくために、耐震化を進めていきたい」