焼いた肉汁までソースに、人気の特テキライス 静岡市「レストラン金とき 池田店」
焼き上げた牛ハラミへ、肉汁を含ませたしょうゆだれを回しかける。香りが立てば、隣の白いご飯が急に頼もしく見えてくる。静岡市駿河区聖一色の「レストラン金とき 池田店」は、創業58年の本店を持つ洋食レストランの姉妹店。平日の会社員には、来店前から注文を決めている常連も多いという。目当てはやはり、金とき名物の肉料理だ。
1番人気は、牛ハラミ150gを使った「特テキライス」。アメリカ産のハラミを両面から焼き、ミディアムレアほどのやわらかさで提供する。味を決めるのは、しょうゆに数種類のスパイスを加えた特製だれ。肉を焼いたフライパンへ最後に入れ、残った肉汁と合わせることでコクを深める。適度な弾力のあるハラミは、かむほどに肉の旨みが増し、たれの香ばしさも追いかける。150gという量が、価格と食べ応えの釣り合いもよく、現在の人気につながっている。
2026年9月に始まった新顔が、200gの「ビーフハンバーグライス」。牛肉だけで作るパティには、和牛、国産牛、外国産牛のロースやハラミなど、さまざまな肉と部位を使う。しっかり練ったパティをオーブンで焼くことで、厚みのある形を保ちながら中はふっくら。ソースは特テキ用を基本に、タマネギを限界まで炒めて甘みを出した自家製オニオンソースだ。複数の部位から生まれる牛肉の味を、まろやかなソースが包む。
豚肉派には「生姜焼きライス」。豚バラ肉150gへたれを絡め、炒めて仕上げる。味は甘じょっぱいだけではない。唐辛子の刺激が差し込み、最後にはショウガの香りが鼻へ抜ける。脂のあるバラ肉を使いながら、食後まで重さを引きずらないのは、辛みとショウガの爽快感があるからだ。
鶏肉料理を値下げしたことで、注文が約1.5倍に増えたという。「チキンカツライス」は、鶏もも肉を約200g使い、大ぶりのカツ5枚を盛る。生パン粉をまとわせ、大豆白絞油で低温からじっくり揚げるため、衣はサクサクで、中には驚くほどのやわらかさが残る。選べるソースは3種類。中でも秘伝のとんかつソースにはシナモンが利き、甘みの中に独特のスパイシーさがある。平日サービスなら990円。量も価格も、腹を空かせた昼に心強い。
肉の質だけではなく、客が笑顔になるよう調理して出すことが大切だと店は話す。その言葉は、火入れを見極めるハラミにも、手間を惜しまず揚げるチキンカツにも通じている。今日は肉を食べた、と思える満足を求めて、次はどのライスを選ぶか。迷う時間から、もう食欲は始まっている。
レストラン金とき 池田店
住所:静岡市駿河区聖一色86-4
電話番号:054-270-8636
定休日:木曜日
営業時間:11:00-14:30 L.O.14:15 / 17:00-21:00 L.O.20:30
Pあり