1世紀続く老舗割烹で涼を味わう 富士市「旬楽 まつば」

富士市吉原に暖簾を掲げる「旬楽 まつば」。創業1926年、魚屋から始まった歴史を持ち、今や割烹と食堂を兼ね備える老舗だ。静寂な空間でいただく料理は、どれも清涼感に満ち、夏の疲れを癒してくれる。人気のランチ「旬菜弁当」には、趣向を凝らした料理が少しずつ盛り込まれる。中でも評判なのが「揚げだし豆腐」。粉をまぶして揚げた豆腐に、だしをかけ、大根おろしとネギを添える。生姜の効いたさっぱりした味わいは家庭では出せない上品さで、厚い日に食欲を取り戻してくれる。

旬菜弁当(2035円)
旬菜弁当(2035円)

評判の揚げ出し豆腐
評判の揚げ出し豆腐

続いて「ヒレカツ」。厳選した国産牛をフライにし、千切りキャベツを敷いたご飯の上へ。長野から取り寄せたソースを継ぎ足して使い、深みある甘みで仕上げている。衣はサクッと軽やか、肉はやわらか。ご飯とキャベツと一体となり、豪快さと上品さを併せ持つ逸品だ。

ソースヒレカツ丼(2200円)
ソースヒレカツ丼(2200円)

さらに特別感を添えるのが「ひやむぎと鰻のセット」。浜名湖産の鰻を蒸してから香ばしく焼き、代々受け継ぐタレで仕上げる。脂の乗った身はふっくら、表面は香ばしい。鰻の後には氷水で締めたひやむぎを、鰹出汁ベースのつゆでいただく。生姜が口に残り、清涼感が広がる。夏の疲れを癒す、この店ならではの組み合わせだ。

冷むぎセット(2200円)※9月末まで
冷むぎセット(2200円)※9月末まで

贅沢を楽しみたいなら「松坂牛のステーキ丼」を。キメ細かなサシを持つ肉を絶妙に焼き上げ、ご飯の上にのせる。オリジナルのタレがかかり、口に運べば旨みと柔らかさに圧倒される。特別な日にこそ選びたい一杯だ。

ステーキ丼(4290円)
ステーキ丼(4290円)

老舗の風格と夏の涼味が織りなす「まつば」。四季折々の魅力を味わえる一軒だが、とりわけ夏に訪れる価値は格別である。

1世紀続く老舗割烹で涼を味わう 富士市「旬楽 まつば」

旬楽 まつば
富士市吉原2-8-9
電話番号:0545-52-2570
定休日:水曜日
営業時間:11:00-14:00
17:00-20:00 L.O.
Pあり