魚と鶏の旨味を追求した焼津が誇る一杯 「麺屋 花城」

東名高速・焼津インターチェンジからほど近く。静岡市から焼津へ移転して6年、地元の食通を唸らせてきたラーメン専門店が「麺屋花城」だ。店主・花城友隆さんが掲げるのは「自分が納得できる麺とスープを作ること」。その思いは、ひと口すすった瞬間に伝わってくる。まず紹介したいのは、創業当初から愛される「担々麺」。担々麺といえば辛味噌や醤油が一般的だが、花城は塩で勝負する。魚介と鶏白湯を掛け合わせたダブルスープに、香り高い胡麻としびれる山椒を重ねることで、まろやかさとキレを両立させた。辛さは控えめで、辛いものが苦手な人でも安心して楽しめる一方、辛さ増しで刺激を求めることもできる。食べれば思わずリピートしたくなる、店の原点ともいえる一杯だ。

花城の担々麵(1100円)
花城の担々麵(1100円)

次に味わってほしいのが「塩そば」。名古屋コーチンの丸鶏を贅沢に使い、時間をかけて煮出したスープは、淡麗で奥深い旨味が幾重にも重なっている。透明感のある見た目とは裏腹に、滋味あふれる味わいが広がり、最後のひと口まで飲み干したくなる。合わせるのは、北海道産の小麦粉で店主自ら打つ自家製の細麺。スープごとに太さや配合を調整する徹底ぶりで、「美味しいラーメンのためならやりすぎと言われても構わない」という店主の信念が体現されている。

塩そば(1000円)
塩そば(1000円)

そして、この店の名を一躍有名にしたのが「焼津マグロ兜の中華そば」だ。魚都・焼津の個性を前面に押し出した一杯で、マグロの兜をじっくり煮込み、鶏白湯と合わせたスープは、海の力強さと鶏のまろやかさが見事に調和する。2025年5月に開催された「札幌ラーメンショー」でも好評を博した逸品である。

焼津マグロ兜の中華そば(1300円)
焼津マグロ兜の中華そば(1300円)

さらに夏には、氷水でしめた細麺と合わせた「冷やし焼津マグロ兜の中華そば」が登場。別添えのわさびソースを溶かせば、爽やかな辛味が広がり、暑い日にこそ欲しくなる味へと変化する。

やし焼津マグロ兜の中華そば(1100円)
やし焼津マグロ兜の中華そば(1100円)

最後に紹介するのは「濃厚泡鶏そば」。名古屋コーチンに大量のガラ、野菜を強火で煮込み、白濁したスープをきめ細かく泡立てる。クリーミーでまろやかな口当たりは、まるでポタージュのようでありながら、ラーメンならではの力強さも忘れていない。見た目の華やかさと、新しい食感を楽しめる一杯だ。

濃厚泡鶏そば(1100円)
濃厚泡鶏そば(1100円)

「死ぬときは厨房で死ねたら本望です」と語る店主の言葉に嘘はない。焼津に立ち寄る理由を探すなら、この一杯があれば十分だ。

魚と鶏の旨味を追求した焼津が誇る一杯 「麺屋 花城」

麺屋 花城
焼津市八楠1丁目28-11
電話番号:054-626-2259
定休日:月曜日
営業時間:朝:日曜日7:00-9:30(L.O.) 
昼:火曜日~日曜日11:00-14:00(L.O.)
夜:木曜日・金曜日・土曜日18:00-22:00
Pあり