22年愛される「油そば」と名物“チャーカラ”の実力 清水町「麺屋なか川」

国道1号沿い、清水町八幡に店を構える「麺屋なか川」。この町で22年愛され続けるラーメン店は、店舗の拡大や縮小を経て、2年前に本店をこの場所に移した。店主の中川隆一さんは関東のラーメン店で修業を積み、地元で独自のスタイルを磨き上げてきた。その象徴が「油そば」。オープン当初から続く定番で、今も一番人気だ。自家製麺はモチッとした中太麺。甘じょっぱいタレとブレンドした特製オイルを絡めれば、香りとコクが一気に広がる。器の中で全体をしっかり混ぜて頬張ると、余韻のある香りが後を引き、箸が止まらない。半チャーハンとのセットもよく注文されるという。

油そば(1000円)
油そば(1000円)

油そば&半チャーハン(1700円)
油そば&半チャーハン(1700円)

もうひとつの柱は「醤油らーめん」。開店以来、少しずつ味を変えてきたスープは、鶏と豚の出汁に野菜の甘みを重ね、さらに煮干しやカツオの風味をほんのり効かせている。細麺のつるりとした喉ごしと相まって、優しいながらも深みある味わいに仕上がる。ローストチャーシューの旨みも加わり、滋味あふれる一杯だ。

醤油らーめん(1000円)
醤油らーめん(1000円)

夏場に特に人気なのが「スタミナらーめん」。炒め段階からニンニクをたっぷり効かせ、香り高い豚肉と野菜のあんを醤油ラーメンにのせたスタイルだ。具材は豚肉、タマネギ、ニンジン、キクラゲ、ニンニクの芽にニラ。とろみのあるあんが中太麺に絡み、食欲をぐいぐい刺激する。

スタミナらーめん(1100円)
スタミナらーめん(1100円)

ボリューム派の心を掴んで離さないのが「チャーカラ バカ盛り」だ。チャーハンに唐揚げを豪快にのせた一皿で、今や店の名物。パラパラに炒め上げたチャーハンは、刻んだチャーシューがゴロゴロ入り、昆布やシイタケを加えた塩だれでしっかりとした味付け。さらに大ぶりの唐揚げが6個ドーンと鎮座する。モモ肉をしょうが醤油で漬け込み、二度揚げにするからジューシーで香り高く、食べ進むほどにごはんが止まらない。

チャーカラ バカ盛り(1850円)
チャーカラ バカ盛り(1850円)

さらに常連の声から復活した「豚らーめん」も見逃せない。モヤシがたっぷり盛られた豪快な見た目に、太麺の食べ応え。家族連れでシェアする姿も多く、地域に根付いた人気ぶりがうかがえる。

豚らーめん(1050円)
豚らーめん(1050円)

老舗の安心感と進化する挑戦が同居する「麺屋なか川」。今日も店内は笑顔であふれ、清水町で変わらぬ支持を集めている。

22年愛される「油そば」と名物“チャーカラ”の実力 清水町「麺屋なか川」

麺屋なか川
清水町八幡182-1
電話番号:055-983-0523
定休日:なし
営業時間:11:00-14:30/17:30-22:00
※金・土は-翌1:00
Pあり