初心を貫く骨から炊き上げる本気の一杯 静岡市「ブライアン」
東京・吉祥寺の名門「武蔵家」で家系ラーメンを学び、師の言葉を胸に地元・静岡に戻った店主。駿河区池田にある「家系とかブライアン」では、今や“骨から炊く家系一本”に魂を注ぐ。スープは豚の背ガラを中心に鶏骨を合わせ、旨味を何層にも重ねた“呼び戻し製法”。新たな骨を注ぎ足しながら炊き続けることで、濃厚さとフレッシュ感が同居する。仕上げのしょうゆだれは、しょうゆ・塩・水だけで仕込み、1週間寝かせる。このタレにチャーシューを漬けることで、肉の旨みとだしの香りが溶け合うのだ。麺は特注の中太ちぢれ麺。もっちりとした食感と歯切れの良さが共存し、スープとの絡みは完璧。低温調理の肩ロースチャーシューは、炭で軽く燻して香り高く、パンチの効いたスープに負けない存在感を放つ。

家系の定番、「のりライス」で締めるのが通。スープを吸わせた海苔でご飯を巻けば、豚骨の香りと醤油のキレが口いっぱいに広がる。さらにトッピングのネギやチャーシューを加えれば、ボリュームも満足度も倍増だ。

もうひとつの人気は「油そば」。大盛りは麺2玉分320グラム。通常バージョンは甘辛いタレが抜群だが、自家製ラー油を効かせた“シビ辛”バージョンは若い世代にぶっ刺さる。


スープを炊く手間を惜しまない。「家系の本質は“骨”にあり」。その信念を貫く店主の姿勢が、丼の底にまで染みわたっている。

家系とかブライアン
静岡市駿河区池田166-3
電話番号:054-298-7600
定休日:水曜日
営業時間:11:00-22:00 L.O.21:30
提携Pあり