郊外に広がる“アメリカンの香り” 心も満たすボリュームカフェ 静岡市「メルティングポット」

静岡市駿河区下川原に、アメリカの風がそっと吹く。「Cafe Melting pot」は、名古屋で13年にわたってカフェを切り盛りしてきた店主、近藤晴彦さんが2009年に開いた店は、60年代アメリカ郊外の雰囲気が漂う。店名の“メルティングポット”には、「いろんな人が集う場所でありたい」という思いが込められている。看板メニューは「ニンニクピラフ」。ベーコン、タマネギ、ピーマンを炒め、しょうゆベースにたっぷりのニンニクを効かせた一皿は、香ばしさとパンチのある風味がやみつきに。仕上げに軽く焦げ目をつけることで、口に入れた瞬間の香りがぐっと立ち上る。希望があれば、+200円でピラフの上にホワイトソースをかけてドリア風に仕上げることも可能。コーンの甘みが加わり、まろやかさと深みが増す。

ニンニクの香りがたまらない
ニンニクの香りがたまらない

もう一つの人気メニューが「チキンカツカレー」。1枚あたり約25gのチキンカツを5枚もトッピングした豪快な一皿だ。ルーは中辛で、6時間かけて煮込み、3日寝かせて味を落ち着かせる。スパイスと旨みが一体化したルーは、チキンカツの衣にしっかりと絡み、食べ進むほどに幸福感が増していく。

味にもボリュームにも満足だ
味にもボリュームにも満足だ

熱々の鉄板で提供される「鉄板ナポリタン」も外せない。ケチャップの甘みを生かしながら、フルーティーさを加えた独自の味わい。卵焼きと絡めるとまろやかになり、懐かしくも新しい美味しさに出会える。

いかにも名古屋っぽいメニュー
いかにも名古屋っぽいメニュー

そして、店の象徴ともいえるのが「パンケーキタワー」だ。15枚のふわふわパンケーキを重ねたインパクト抜群のスイーツ。店主が「何枚で倒れるか」を試した結果、15枚がちょうど限界だったというユーモラスな逸話も人気の理由。予約制で、仲間同士のシェアにぴったりだ。

パンケーキタワー(4000円)※要予約
パンケーキタワー(4000円)※要予約

大盛りはオープン当初から無料。「親子で分けてちょうどいいくらい」と笑う近藤さんの言葉通り、満腹になりながらも心地よくくつろげる空間がここにある。家庭の次にほっとできる場所として、静岡の“カフェ文化”を支える存在だ。

郊外に広がる“アメリカンの香り” 心も満たすボリュームカフェ 静岡市「メルティングポット」

Cafe Melting pot
静岡市駿河区下川原4-16-26
電話番号:054-659-3832
定休日:不定休あり
営業時間:11:00-22:00 L.O.21:30
※月曜日は~15:00L.O.14:30
 祝日の場合は~16:00L.O.15:30
Pあり