東海道新幹線停車便増加について「静岡駅で降りてもらえる状態にすることが大事」静岡市難波市長
静岡市の難波市長は、国交省が試算したリニア開業後の東海道新幹線の便数増加について、静岡で「降りてもらえるような状態にすることが大事」と話しました。
静岡市 難波喬司市長:
「停車回数の増加の効果だが、非常にありがたい話だが一番大事なことは、ひかりとこだまが停車してくれているが、あまり降りてもらえていない。停めたときに降りてもらえるような状態にするというのが、非常に大事だと思う。」
6日の定例会見で、静岡市の難波喬司市長が言及したのは、国交省が先月発表した東海道新幹線に関する試算結果についてです。
国交省はリニア新幹線が品川から大阪まで全線開業した場合、東海道新幹線の県内駅への停車回数は1.5倍になるとしました。
静岡駅では現在1日53本の停車回数が、およそ80本になる計算です。
難波市長はリニア開業後の新幹線増便による効果について「期待感を持って受け止める」としながらも、まずは現状の課題と向き合う姿勢を示しました。
静岡市 難波喬司市長:
「とにかく今あるこだまとひかりの本数の中で、乗降客数を増やす努力をする。それで地域の経済効果を高めていくというのが、極めて大事だと認識している。」
また、難波市長は国交省の試算自体について「私自身もかつて色々な需要予測をしてきたが、前提の置き方など非常に困難な予測で、しっかりとやっていただいたことは、評価したい」と話しました。