暑さに強い注目の品種「にこまる」食味ランキングも「特A 」 猛暑でもおいしいコメに注目

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 18週ぶりに値下がりしたものの、依然として5キロ当たりの価格が4000円台と“高止まり状態”の米。

鈴木康友知事
「基本的には需給バランスが崩れてることが大きな原因だと思いますので、そこはしっかり国として対応していただきたい」

 育てたコメがいくらで買い取ってもらえるのか。生産者にとって重要な問題です。

のずえ農園

のずえ農園 野末芳弘代表
「JAにはなるべく高く買っていただきたい。(買い取り額で)経営できなければ、農協には出荷できないことになるので、ある程度の経営できる金額で買い取っていただくJAの買い取り金額は適正に行われるべきだと思う」

 こう話すのは、浜松市のコメ農家・野末さん。

 およそ30ヘクタール=東京ドーム6個分の田んぼで、「こしひかり」をはじめ、4つの品種を育てています。

 去年はJAから提示された概算金が低かったため、民間の販売店やファーマーズマーケットに持ち込んで販売したといいます。

のずえ農園 野末芳弘代表:
「これは農家だけでは解決できない。農業政策について、見直すタイミングに来ていると思う」

 野末さんによれば、集荷業者によって金額は異なるものの、2025年は60キロあたり7000円から8000円ほど、2024年よりも全体的に買い取り金額が上がっているそうです。

のずえ農園 野末芳弘代表
のずえ農園 野末芳弘代表

「にこまる」

 のずえ農園でも始まっている、新米の田植え。

 今は「こしひかり」が中心ですが、今年特に力を入れている品種が…。

のずえ農園 野末芳弘代表
「「にこまる」と言います。暑さにまず強い。人間も夏バテしますけど、コメも同じように夏バテしてしまいます」

 2023から、2年連続で“統計史上最も暑い夏”に。

 イネは一般的に高温に弱く、日中の気温が35℃を超えると、品質が低下するとされ、野末さんの田んぼでも、2024年はこしひかりなどの早生品種で、3割ほど収穫量が減少しました。

 一方で、「にこまる」は暑さに強いのが最大の特徴です。

のずえ農園 野末芳弘代表
「(にこまるは)猛暑になればなるほど強い品種だと思っていますので、期待はしています。年々お客様の認知度も上がってきているし、食べておいしいというのがいい」

「にこまる」
「にこまる」

浜松市内のスーパー

 13日、浜松市内のスーパーを取材すると…。

林輝彦アナウンサー
「こちらがその「にこまる」です。いま注目が集まっています。」

 開店と同時に、飛ぶように売れていく「にこまる」。

 静岡県西部で作られた「にこまる」は、毎年発表される「コメの食味(しょくみ)ランキング」で、最高ランクの「特A」評価を6年連続で獲得していて、味も一級品です。

 こちらでは、けさ6袋を仕入れたといいますが…。

林輝彦アナウンサー
「開店からわずか14分で、にこまるは売り切れてしまいました」

 毎年のように猛暑となる上に、コメ価格が高騰している中、野末さんは今年から2ヘクタール作付面積を増やし、「にこまる」の増産を決めました。

のずえ農園 野末芳弘代表
「なるべく暑さに強い品種を取り入れる。高品質のコメを消費者に届けたい」

浜松市内のスーパー
浜松市内のスーパー