田久保市長が恒例の按針祭の式典に出席 あいさつを終えると足早に会場を後に 静岡・伊東市
学歴詐称の疑いが持たれている、静岡県伊東市の田久保市長が10日恒例の按針祭の式典に出席。あいさつを終えると足早に会場を後にしました。
◆梅田航平ディレクター:
「按針祭の式典が行われる会場です。伊東市の夏一番のイベントということで多くの市民らが駆けつけています。一方で会場には警察も配置され、田久保市長をめぐる警戒も強まっています」
10日最終日を迎えた「按針祭(あんじんさい)」。三浦按針(みうらあんじん)(ウィリアム・アダムス)の功績を讃える伊東市最大のイベントです。
伊東市観光会館には、式典に参加するため、鈴木知事らが駆けつけました。
◆伊東市議会 青木敬博副議長:
「いつもと違う見方をされるのは仕方ないと思う。潔く『ごめんなさい』と言わなかったからこうなっていると思うので」
午後2時ごろに会場入りした伊東市の田久保眞紀市長。一連の学歴詐称疑惑によって、市には悪質な電話やメールが届いていて、6日夜には市役所の警備室に「田久保真紀市長殺人計画が進んでいる」と電話があり、市が録音を提出したうえで警察に相談する事態に至っています。
◆ 会場アナウンス:
「式典進行の妨げになる行為が見受けられた場合、退席していただく場合もございますので…」
会場は、複数の警備員が配置される厳戒態勢。会式前には名刺交換をしていた田久保市長ですが。式典中は用意された席に座ることはありませんでした。
◆ 会場アナウンス:
「田久保真紀より式辞を申し上げます」
ステージの袖から姿を見せた田久保市長。会場ではスマホを向ける人の姿も。
◆田久保眞紀市長:
「日本の造船技術の発展に大いに寄与した按針と、我が郷土の先人たちに最大の敬意を払うと共に、この偉業が按針祭を通して国内外に広く発信され、関係各国との絆がさらに深まるものと確信しています」
およそ2分半の挨拶を終えると、そのまま裏口から会場を後にしました。
学歴詐称疑惑の浮上からおよそ1カ月半。その渦中で迎えた伝統の祭りに、市民も複雑な心境です。
◆伊東市民:
「(祭りにも)少しもやもやが残るのかなというのが率直に感じるところ」
Q:(市長は)市民に誠意ある対応をしていると思う?
「してないと思っている」
◆伊東市民:
「中途半端な状態でこうした大事な日を迎えるというのは残念」
Q:この話題が出たとき、祭りまで続くと想像した?
「そこまではなかった。もう少し早く、どんな形であれ解決に向かうと思っていた。
伊東の夜空を明るく照らした大輪の花。県内外から訪れた多くの人が花火を楽しんだいっぽう、会場に田久保市長の姿はありませんでした。
◆伊東市議会 青木 敬博副議長:
「これが伊東市民の1大イベントなので無事に終わればそれに越したことはない。市民の皆さんが楽しむことまで奪いたくはないので、来週から気合を入れてやりたい、来週というか2日後、2日後から気合を入れてやりたい」
百条委員会から改めて求められている「出頭期日」を13日に控えた田久保市長ですが、SNSでは出頭の意思を示しています。
◆田久保市長:(8日更新のSNSより)
「8月13日に開かれる百条委員会への私に対する証人出頭請求は、今回は出頭を前提に前向きに検討しております」
一度は出頭を拒否した田久保市長。いったいその口から何が語られるのでしょうか?
