逆風の自民『臨時の総裁選』実施か 井林議員「一度下野をして、国民の声を聞くべき」 静岡県

石破総理:「私どもとして、引き続きこの日本国に責任を持ってまいりますために、いろんなご意見を承りたいと考えている次第でございます」

 8日に開かれた、自民党の両院議員総会。“石破おろし”の行方が注目された中、臨時の総裁選の実施については、党の選挙管理委員会に委ねられることになりました。

総裁選選挙管理委員会 逢沢一郎委員長:「衆参の議員、そして47都道府県連の半数を超える臨時の総裁選挙を求めることが
確認できれば、臨時の総裁選挙を行うことに手続きとしてはなるということであります」

 こうした形で総裁選が行われたことはかつてなく、実施となれば極めて異例です。逢沢選挙管理委員長は、党が参院選総括を行う8月下旬を念頭に、意見集約を進めたいとしています。

自民党静岡県連は…

 今回の決定に、自民党静岡県連は…。

自民党静岡県連 鈴木澄美幹事長:「具体的に前倒しのためという流れの中で、選挙管理委員会が立ち上がったということですから、それは前向きだろうと思っています。それ(選管の方針)が明確になった時点で、県連としては動いていきたい」

井林県連会長「下野をして、国民の声を聞くべき」

 自らのYouTubeで見解を示したのは、自民党県連の井林県連会長です。臨時の総裁選を実施すべきとした上で…。

自民党 井林辰憲県連会長:「自由民主党の国会議員は自分たちのことを特権階級だと思っているんじゃないかと国民の皆さんに思われたと私は思っています。私は自民党という政党は企業や団体、地域の組織、自治会とか、そういう方々の話を聞いて事業を進める、政策を作り上げていく能力は非常に長けた政党だと思います。他方で、国民の皆様方一人ひとりの声を聞いて政策を作り上げていく能力に関しては残念ながらちょっと劣ってしまっている。そういう政党だろうと思っています。なので一回私は下野すべきだと、下野をしてみんなでもう一回国民の皆様の声を聞くことをすべきだと思っています」

井林辰憲県連会長
井林辰憲県連会長

 その井林氏の姿は、13日、地元・焼津市にありました。

やり取り
住民1)暑いら?
井林氏)暑い
住民2)井林さん大変?
井林氏)大変ですよ(笑い)いじめられてます。
住民1)いじめられて強くなるんだよ

逆風の自民『臨時の総裁選』実施か 井林議員「一度下野をして、国民の声を聞くべき」 静岡県

 毎年この時期に2日間開かれる、焼津市の「荒祭(あらまつり)」。お盆休みのイベントは、国会議員にとって地元の意見を聞く貴重な機会です。

やり取り
住民)きれいごとを言うのは誰でもできる。憎いこと言われるようになったら大したもんだ。きれいごと言うのは上っ面だけだよ
井林氏)きょう逆風下の地元活動でね、取材のテーマが。

逆風の自民『臨時の総裁選』実施か 井林議員「一度下野をして、国民の声を聞くべき」 静岡県

逆風下のお盆「風当たりは強い」

自民党 井林辰憲県連会長
Q.さっきおっしゃっていた逆風下で迎えるお盆はどんな気持ち?
A.「変わらずやることやるだけっていう感じだし、同じところに毎年おじゃましているので、いろいろな話を聞きながらやっています」
Q.風当たりがやっぱり変わっている?
A.「それは強いですよ。それは強い。皆さんやっぱりチクチクと言いますね、総裁選前倒しも含めて、どうやったら国民の皆様の信頼を取り戻せるか。しっかり肌で感じて、ずれないようにやっていきたいと思います」

逆風の自民『臨時の総裁選』実施か 井林議員「一度下野をして、国民の声を聞くべき」 静岡県