国際宇宙ステーションから宇宙空間への放出に成功した超小型衛星 静岡大学は衛星が発信する電波を受信できないトラブルが発生していると発表

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 国際宇宙ステーションから宇宙空間への放出に成功した超小型衛星をめぐり、静岡大学は、衛星が発信する電波を受信できないトラブルが発生していると発表しました。

 19日に国際宇宙ステーションから放出された超小型衛星「蓬莱」。静岡大学の工学部が宇宙ごみを減らす技術を確立させようと、2019年から開発を始めたもので、その大きさはわずか10センチ四方の立方体。重さも1キロ程度です。

 放出の瞬間が訪れると、浜松キャンパスでは、多くの学生や市民が大きな拍手を送りました。

●出席者: 
「ものすごく感動して宇宙が身近に感じる体験をさせてもらった」

●出席者: 
「普段見れないものが見れたので、すごい宇宙に興味が出た」
 
●静岡大学 松﨑優作さん:
「大変うれしく感慨い思いでいっぱいでした。段階的な研究が進んでいくことで将来的に宇宙エレベーターが実現される可能性はあると考えている」

 会場全体が大きな喜びにあふれた一方、静岡大学は22日、蓬莱にトラブルが起きていることを発表。実施責任者の能見公博教授によりますと、蓬莱から発信される電波を、地上で受信できていないということです。

 静岡大学ではこれまでにも5機の人工衛星を打ち上げていて、以前にも通信トラブルはあったということですが、電波が全く受信できていないのは、今回が初めて。ミッションが妨げられる可能性があるとして、原因究明に当たっています。

●静岡大学工学部 能見公博教授:
「電波が出てなくても衛星の方では、地上からの電波を受けれる可能性があったりすることもありますのでその辺で引き続き続けていきたいと思っています」