失職の公算大　田久保真紀市長最後の定例会見　静岡・伊東市

失職が確実となっている伊東市の田久保市長が最後とみられる定例会見で、騒動について謝罪しました。次の市長選を見据えた動きも出ています。　

　失職へのカウントダウンが進んでいます。

伊東市　田久保真紀市長
「おはようございます」

Ｑ．市長、市議会臨時会まであと３日、不信任にはどのような対応？

「一応議会の決定ですので、しっかり決定が出るまでは私からのコメントは差し控えさせていただきたいかなと思っております」

　当選から、５カ月が経ちました。

　市長として月に１回の定例会見も、きょうで一区切りです。

伊東市　田久保真紀市長
「第１４回全日本まくら投げ大会ｉｎ伊東温泉の開催についてお知らせいたします…」

　２８日も、発表案件以外の質問は受け付けないとの事前通告が…。

Ｑ．まくら投げ大会は伊東を代表する祭り、市長の参加は検討していない？

伊東市　田久保真紀市長
「たぶん注目されるのかなという部分では前向きに検討してみたいと思いますが、団体戦とかチームで参加しなきゃいけないということですので、一緒に戦ってくれる人がいるかどうかも含めて、ぜひ伊東温泉の宣伝のために検討してまいりたいと、そのように思います。ありがとうございます」

　会見の終盤、記者の質問に対して、お詫びの言葉が飛び出しました。

Ｑ５月２９日に就任されてきょうで５カ月。この間の感想は？

伊東市　田久保真紀市長
「まず感想というか申し上げなければいけないのは、私の誤った経歴が広報いとうに掲載されたことに端を発して、皆さんに大変なご迷惑とご心配をおかけしたことに関しては本当にこの場もお借りして、いろんな場をお借りして、何度でも深くお詫びをしたいと、そのように考えております」

Ｑ．学歴の問題でなかなか市長がやりたいことができなかったと思うが

「言い訳というのは、あまり私は好きではありませので、そういった中でもできることはしっかりとやっていけるようにと、やってきたつもりです。まだ表面には出ていないこともたくさんありますが、これからの伊東市のために、できることはしっかりとやっていきたい。その思いに変わりはございません」

　何かを匂わせるような発言で、会見を締めくくりました。

　田久保市長が失職すれば、１２月中旬にも行われる見通しの市長選。

　自民党の伊東市支部が小野達也前市長を有力な候補者として、調整を進めていることが分かりました。

　田久保市長の失職後、正式に決定する方針で、小野氏も出馬に意欲を示しているということです。

　市長選には小野氏のほかにも４人ほど立候補の動きがあり、選挙戦となる見通しです。